土曜日の午後10時からNHKでやっている土曜ドラマ「ひとりでしにたい」を見ている。ドラマのテーマはずばり「終活」、深刻なテーマなのにコメディタッチでさらっと軽やかに見せている。介護・後見人・熟年離婚・投資話などなど、これから迎えるであろう切実な問題が毎週取り上げられている。深刻なのに面白い、中にはなるほどと納得したものも・・
一つは、〈お金があるだけでは、健康で文化的な生活は出来ない〉という話。何週目だったか忘れたが、老年夫が〈離婚されても金さえあれば何とかなる(生活できる)〉というようなことを言った時、お金だけでは「健康で文化的な、(つまり快適な生活)」は出来ない」というナレーション。次の場面で、妻に去られて、ゴミ屋敷みたいになっていく老年夫の暮らしが映った。お金があっても、日々の細やかな家事をおろそかにすると、とても健康的とは言えない暮らしが待っているんだよ~ 淡々と家事を営んでこその快適な暮らし・・家事能力ゼロに近い夫の行く末は、暗澹たるものだという教訓に、なるほどと納得。
二つ目は、19日の放送だったが、投資の話。投資の知識がほぼない老年夫が、何を思ったか投資話に興味を示した。うまい話に乗りそうになったのを止めたのが娘の友人、「よく分からない投資話には乗らないように」「リスクが大きい儲け話に乗るくらいなら、固定費の見直しをして少しでも節約したら・・」とお説教。老年夫は間一髪で思いとどまったが、なるほどと納得。
真面目な話を不真面目な設定で展開するのが面白くてみているが、笑いながらも、切実な話題に毎回引き込まれている。