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こんにちは亀さんです

住民の願いが政治に届くようにと日本共産党石川1区(金沢市内)で活動しています。

原発いらないの思いを新たに

2014-01-11 05:07:56 | 日記
今年一番の冷え込み、日中も雪が舞う10日、新年最初の「どいね原発」に出かけ
ました。用意されたパンフレットを手にする人、シールアンケートに書き込む人、皆さ
ん協力してくれます。原発稼動していない現在、このまま廃炉にしてこそ新しい道
が拓けると思いながら、よびかけました。日中の挨拶を終えた木村よしのぶさんも、
かけつけて「原発ノー」とパンフを配布しました。

原発を続ける経済性はない」とても興味ある提言が、前衛1月号で掲載されています。福井県出身の大島さんの論文です。
原発は安くないーこれまで、原発は他の電力源に比べて安いとされてきました。
しかし大島さんは原発の社会的コスト(政策費用と事故費用)を見てみると、政策費
用(研究開発と立地対策)は、この40年間で使用した国のエネルギー対策関係費を
計算すると原発は1.72円/kWhで火力(0.04)一般水力(0.05)に比べて断トツ
に高い。これに発電コスト(発電に直接必要な費用と核燃料を使用した後に発生
するバックエンド費用)を加えると、原子力は10.25円で火力(9.91)水力(3.01)
に比べてもっとも高い、これを電気料金と税金で国民が払ってきた。事故がおきな
い前から、一番高い電源だと指摘します。(これは驚き)
そして、福島の事故がおき、事故コストが急浮上しました。損害賠償、事故収束と
廃炉費用、その他行政費用などで現在までに、7兆4千億円以上。これから損害
賠償額は増えるし、事故収束費用もかかるとなると、一体どこまで膨れあがるのか
?これらを勘案すると、原発はどの電力より高く、割に合わない電源となる。
事故とその被害を見ても、経済性が全くないと断言しています。そして当事者
能力の欠如、政府の責任、さらに無謀は原発輸出を批判しています。

エネルギー転換をどうするのか?福島事故以後、世界で最も早く原発ゼロに動き
だしたのはドイツです。2012年には電気の1/4が再生エネルギーで供給され、2050年には80%にしようとしているとか。ドイツは、固定価格買取制度の義務づけと共に、
再生エネルギー発電施設の「優先接続」「優先給電」があるので、自然エネルギー
のシェアが増えてきました。そして再生エネ中心になると、大電力会社が地域で
大規模発電所をつくるビジネスでなく、地域の人々が自ら建設し、地域にお金を
落ちることになっているとか。日本は買取制度があっても、原発の優先接続、供給
になっているので、再生エネが増えない仕組みです。大島さんは、毎年ドイツの再生
エネルギー事業者や送電事業者、地域の取り組みを見に行ってるそうです。
1月9日のしんぶん赤旗記事でドイツの研究者クリストフ博士のインタビューが掲載
されていました。「ドイツ国民は原発に絶対的安全はなく、リスクのある技術だと
理解しました。今では多数の人々が原発に未来はないと確信し、電力会社も自然
エネルギーへの転換を進めています」「ドイツでは、福島事故以後、老朽原発は
直ちに閉鎖しました。倫理委員会は原発には制御不能の危険性があると指摘しま
した。それはブレーキのない自動車のようなものです」「原発メーカーのシーメンス
社も事故後原発から撤退しました」などなどのべ「原発ゼロ実現可能」と指摘して
います。

翌日の赤旗しんぶんは、笠井あきら衆議院の調べで、原子力規制委員会が、
旧の体制でやっていた独自の解析すらせず、事故対策の有効性の確認が事業
者まかせに、「手抜き審査」だと報道しています。エエッ、原子力規制委員会は
発足後10か月で新たな安全基準を定めなくてならないため、急いで基準をつくっ
たため「世界最高の安全基準は更にずっと遠い先にある」(大島論文で指摘)
といわれた不十分な基準。この基準による検証もされないとは・・・。
安倍政権の暴走のもとで、私達住民の命は守れない、廃炉、そして新しいエネ
ルギーをと思いを強くします。