破産者に対する債権(破産債権)については,破産裁判所に届け出て,破産管財人の調査を受け,破産管財人が,たしかに債権がある(破産管財人からすると,債務がある。)と認めるか否認するかを債権調査期日で報告するという仕組みになっている。
破産管財人が否認した破産債権については,まず,破産裁判所に査定の申立てをして,破産裁判所の査定の決定に不服があれば,さらに査定異議の訴えを提起する,とい . . . 本文を読む
交通事故死者の数が10年連続で減少し,5000人をも割り込んで,4800人台にまでなったとのこと。それは,大変結構なことだと思うし,20年ほど前には,1万人を越すか越えないかがニュースになっていたことを思うと,隔世の感がある。
この間に,道路交通法の罰則強化や,反則金の強化,安全教育の推進など,警察側の相当の努力があったことは事実で,そのことには敬服するものがある。
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いつもいつも,毎度毎度同じことになるのだが,コンプライアンスといえども,かけ声とか,制度とかではなくて,結局は人の問題であることが,その度に明らかになる。
コンプライアンスを叫んで,相互監視のシステムを作っても,どこかに抜け道はある。制度をガチガチにすればするほど,下の者は息が詰まり,上の者は,相対的に自由度を獲得する。
この辺りどうしても矛盾している。
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いかにも役人らしい対応で呆れてしまった。
まず,この課長さん,上司から,上司の命令は貫徹するようにとの指示を受けていて,それを杓子定規に実行した,忠実な管理職の職責を果たしたことになる。
そこに融通とか,寛容といったものは存在しない。もし,そのような曖昧な部分を残す対応をすれば,その課長自身が,上司から,職場管理が甘いということで,マイナス点を付けられることになる . . . 本文を読む
行政書士の資格がないのに,家系図を作成した被告人に,無罪判決がされた。
その理由は,最高裁のサイトに掲載された判決文によると,
『本件家系図は,自らの家系図を体裁の良い形式で残しておきたいという依頼者の希望に沿って,個人の観賞ないしは記念のための品として作成されたと認められるものであり,それ以上の対外的な関係で意味のある証明文書として利用されることが予定されていたこ . . . 本文を読む
本当に覚せい剤がなくならない。
昭和20年代のヒロポン時代から始まり,刑罰は,どんどん重罰化しているのに,やっぱりなくならない。
なんでも,覚せい剤の合成には相当の悪臭が伴うので,国内での生産は相当に難しいらしい。ということで,国内消費量のほとんどが輸入されているとの噂であるが,その昔は,その生産を,可の穏やかならぬ国がやっていて,間の海を通じて密輸されていたとい . . . 本文を読む
法務大臣の発言をめぐって,問責だの,自分から辞任せよだの,いろいろと問題になっているが,ちょっと問題点が違うのではないか。
法務大臣の答弁で,「個別の事案については答えを差し控える」とか,「法と証拠に基づいて適切にやっている」というのは,現実に多いのではないのか。それなら,法務大臣の発言は,単に事実を述べただけ,ちょっと表現は幼稚だが,せいぜいその程度と受け取れなくもない。
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華やかな夜の社交界に憧れて入った,あるいは,借金の重みに耐えかねて夜の世界に移ってきた,いずれにしても,この世界に来た女性たちを苦しめるのが,いろいろな形で,利益を吸い上げようとする諸々の悪弊である。
さすがに,前借金をすると,労働基準法違反で,労働基準監督署が入ってくるので,もろにはやられていないだろうが,高利の借金によって仕事に縛り付けるというのが最大の悪弊。
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最近,児童虐待の関係で,児童相談所がしょっちゅう登場するが,児童相談所も,とうとう警察とタイアップするようになってしまった。
児童相談所は,児童福祉法に基づいて都道府県が設置するとされている施設で,児童に関する専門的立場からの相談に応じることや,児童の調査・判定を行うこと,児童とその保護者について必要な指導を行うこと,児童の一時保護を行うことなどを目的として設置されている。
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すったもんだした挙げ句,司法修習生への給付が,規定方針どおり,貸費制に切り替えられることになった。
これは,司法制度改革で,法曹養成制度を改め,法曹の大増員を果たすことの反面として定められていたものである。
そもそも,今の2000人の司法修習生から,裁判官や検察官になる者は,200人程度である。この200人だって,いつ,官を辞して弁護士になるやもしれないし,弁護士 . . . 本文を読む