日本の学校教育において,高校までには基礎がなく,大学で初めて学ぶものとして,法律と心理学がある。
心理学は,近頃は,心の健康というテーマで,保健の授業などで,いくらか取り上げられるようになったが,それでも,体系的な心理学とはいえない。
それ以上に,現実には悲惨なものが法律学である。
法律に関係することといえば,17条憲法,御成敗式目などといった歴史 . . . 本文を読む
近頃のニュースでは,専門家の犯罪がしばしば報道される。
専門家の専門家たる由縁は,専門的で高度の知識と,高いモラルであるはず。それが,モラルを捨て,堕落して,専門知識を悪事に利用することは,専門家の自殺行為といわなければならない。
法律専門家が,高度の法律知識を有していることは,医者が毒薬を扱えることと同じことである。医者が,毒薬を使えるのは,医者であれば,それを . . . 本文を読む
わざわざニュースになっているが,考えてみれば,ごくごく当たり前の判決で,ニュースになるほどのものとも思えない。
いくら屋根の雪でも,隣の家の敷地に落としてはならないのは当然であり,ましてや,隣の家を壊してまで,自分の家の屋根の雪を落としても,責任がないなどというのは,どういう神経かと言いたくなる。
例の楳図ハウスだって同じことで,あっちは,他人の敷地に侵入しなかっ . . . 本文を読む
事故調査委員会との接触で,関与した社員の処分が,もっとも重くて減給5割1か月というのは,その行為の悪質性や,結果の重大性,すなわち,社会に対する信頼の喪失に照らして,ひどく軽いように思える。
常識的にいって,客観的立場から事故原因を調査し,公平中立性が要求される事故調査委員会に働きかけをすることが,たとえそれが罰則の適用のない行為であっても,違法,不当な行為であることは,誰の目に . . . 本文を読む
コンサルタントというのは,本当に分からない。
それだけに,こんな形での悪用も考えられるということだろう。
難しい事業を遂行する際に,情報を持ち,交渉力のあるコンサルタントが必要なことはいうまでもない。しかし,難しいことが予想される事業が,案外スムースに進行し,特別の知識や交渉が必要のないこともある。それでも,コンサルタントは成功である。
難しい事業 . . . 本文を読む
破産管財人弁護士が,破産財団から72万円を引き出して着服横領したことで起訴されたとのこと。
72万円というのは,弁護士の横領犯罪としては,ひどく小さい金額に思える。
平成18年にも,債権回収の回収金を横領したということだが,そちらもたいした金額ではないのだろう。
どっちにしても,弁護士という肩書きと引き換えにするような犯罪ではない。横領はともかくも . . . 本文を読む
東京地検が,一旦心神耗弱で不起訴とした被疑者について,心神喪失者等医療観察法による医療措置命令の申立てをしたところ,裁判所から却下されて,一転起訴したとのこと。
こんな事が起こるんだ。
しかし,刑事事件は,どの事件でも,責任能力が難しい。特に,最近は,統合失調症=責任無能力とはならなくなり,むしろ統合失調症では,薬剤による緩解が得られることから,むしろ,広範性発達 . . . 本文を読む
婚活サイトの悪用が問題とされている。その背景に,「適当な相手にめぐり会わない」という独身男女が多数派を占めていることがあるようだ。
たしかに,昔のように,適齢期,適齢期ということがうるさくいわれ,適齢期になれば,どこからともなく,世話好きのおじさん・おばさんが現れて,見合い写真を置いていくなどということは,大幅に少なくなったであろうが,その分,女性の社会進出が進んで,日常茶飯に, . . . 本文を読む
日弁連が,債務整理弁護士の実態調査に乗り出すという。
正直言って,とうとう来たか,という感がある。
債務整理や,過払金請求が,弁護士や司法書士にとっておいしい仕事であるのは,前にも書いたとおりだけれども,最近になって,中小サラ金を初めとして,サラ金が,過払金請求の為,どこも苦境に陥ることとなって,過払金での和解ができにくくなっていると聞く。
そうな . . . 本文を読む
ガンに効くというのは,怪し気な商品を売ることに,絶大な効果があるらしい。
こういう犯罪に対応するには,元締めの会社の社員だけでなく,その会社の幹部を立件しなければならないのは当然として,できることならば,末端の販売員まで,一網打尽にして,全員に有罪判決を受けてもらわなければ,効果が乏しいのかも知れない。
それと,同じパターンの事件がなくならないことからすると,その . . . 本文を読む