とりあえず法律・・・・かな?

役に立たない法律のお話をしましょう

死刑について:12月7日の執行と法務大臣の発言(2)

2007-12-11 00:26:51 | Weblog
鳩山法務大臣は,就任時から,死刑の執行について発言して,法務大臣が関与しない執行とか,ベルトコンベアとか,乱数表とか,どちらかといえば,法務大臣の責任逃れと受け取られかねない発言をしているが,その発言の全体をみると,どうもそのような趣旨ではなく,法務大臣によって執行にブレが生じることを何とかしたいということのようである。しかし,死刑の執行には政治的意味合いが含まれることもあり,法務大臣の責任を軽減する方向で制度をいじることは適当ではないと思われる。 . . . 本文を読む

死刑について:12月7日の執行と法務大臣の発言(1)

2007-12-10 00:49:52 | Weblog
12月7日に,今年3回目になる死刑執行が行われた。今回の3人は,いずれも,その罪状からみる限り,死刑を免れない犯罪といえる。死刑の歴史を振り返ってみると,昭和40年代後半に,新規死刑確定者の数が年間1桁になり,それとともに死刑の執行も少ない時代が約30年続いた。このころには,死刑廃止論も力を得ていた。しかし,そのころから,常識を越えた犯罪が目立つようになり,私自身も,死刑の存置はやむを得ないと思えるようになっている。 . . . 本文を読む