破産管財人が3億3千万円を,元会長から回収したというから,結構な金額だと思ったら,破産債権の届出額は,3兆円というから,3億円といえども,結局は端金にすぎない。何ともすごい金額だ。
3兆円の破産債権には,過払金が相当に入っているだろうから,3兆円の通常債務の全部が未払いで破綻したということではなかろうけれども,過払金を除いても,何とも大規模な破産だということになる。
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会社で不祥事が起こった。警察が調べに入っている。下手をすると,会社幹部にまで刑事責任が及びそうだ。
そうなれば,会社ぐるみで口裏合わせをするのは,当たり前といえば当たり前のこと。誰しも同じ発想をするだろう。
会社幹部で優秀な連中が集められて,シナリオを作り,警察に呼ばれそうな社員に,これを叩き込む。多分,そのシナリオには,顧問弁護士の手も入ることになろう。
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正犯が特定されない幇助犯というものが存在するのか?
一審判決の問題はここにあったが,控訴審判決も,その問題には答えないまま,一審判決に,限定を加えて,無罪とした。
幇助犯が,独立した犯罪類型として,刑法なり,何なりの法律に定められていればいいが,伝統的な刑法理論は,そんなことを許容していないと考えられる。
そもそも,幇助犯の犯情は,正犯の犯情に準ず . . . 本文を読む
報道でよくあるように,だいたいは,自白をさせる落とし役は,汚れ役で,それなりの警察官が引き受けるものと相場が決まっていたが・・・・
そういえば,もう15年も前の話になるが,「壁に向かって立て」と言って取り調べた検事も話題になったことがあった。我ながらよく覚えていることだ。
今回の判決は,民事事件で,被疑者の書き残したノートなどから事実認定をしたということで,多分, . . . 本文を読む