とりあえず法律・・・・かな?

役に立たない法律のお話をしましょう

「法への」服従が行政組織の基本

2010-07-24 02:50:51 | 指定なし
 いつものことだが,一見正しそうな言葉に,結構ウソが混じっている。    服従は行政組織の基本,といわれれば,一応もっともだが,その背景には,法律による行政の原理がある。すべての行政権限の運用は,法律に従ってなされなければならない。    行政は,例えば経済的合理性といった行動原理には縛られておらず,それ故に,経済の世界では,「神の手」といわれるような行動を合理的な方向に誘導す . . . 本文を読む

本当に制度がおかしいのか?

2010-07-20 00:39:00 | 指定なし
 中国人48人の生活保護申請について,大阪市が,制度的に限界であるとして,国に抜本的な制度の見直しを要請するとのことである。    しかし,今回の大量申請は,本当に精度が悪いのだろうか。    入国管理法は,入国する外国人について,できるだけ人の行き来を円滑にしつつ,日本の国益を害するおそれのある外国人を排除しようとするもので,現在のように,外国との人の行き来の多い時代になると . . . 本文を読む

法律と病気の間

2010-07-17 22:30:00 | 指定なし
 病気は病気として,医学的に判断される。それが常識だろう。    ところが,これに法律が絡むと,話が途端に混乱してくる。    水俣病に適用される基本的な法律は,公害健康被害の補償等に関する法律,通称公健法といわれる法律で,この法律により,公害病と認定されると,療養費,療養手当を含む各種の給付が受けられることになっている。また,特に水俣病については,認定を受けることを条件に,原 . . . 本文を読む

はて,何の法律を適用しようか?

2010-07-14 02:05:14 | 指定なし
 NZに強制送還された捕鯨抗議船の船長が,抗議船に衝突して沈没させた日本の捕鯨船の船長が裁かれないのはおかしいと批判したとのこと。    たしかに,船を衝突させて,相手の船を沈没させれば,何らかの罪に問われてもおかしくない。    しかし,手元の六法では,適用すべき罰則が見当たらない。    すぐに思いつくのは,艦船転覆罪(刑法126条2項)であるが,これは,日本の国 . . . 本文を読む

デスクともあろう者が何でこんなに低レベルなの?

2010-07-12 00:09:00 | 指定なし
 「斜め書き」で逃げようというのかも知れないが,大手新聞のデスクを名乗りながら,このコラムのなんと低レベルなことか。    批判精神というのは,自らが,人の在り方,世の中の在り方を思い描き,しっかりした目線でなすべきもの。でも,このコラムからは,そのような姿勢が全く感じられない。井戸端会議の無責任議論よりも低レベルにしか思えない。井戸端会議では,言いたいことを言っても,目の前に相手がいる . . . 本文を読む

けだし当然のこと

2010-07-11 02:07:00 | 指定なし
 明石歩道橋事件で強制起訴された元明石署副署長の業務上過失致死傷罪の公判で,裁判所が被害者参加の申立を認めたとのこと。    被告人側は反対の意見を述べていたようだが,これは採用されなかった。    けだし当然のことといえるだろう。    この事件は,もともと被害感情の強い事件で,それが故に,検察審査会への申立が繰り返されて,遂に強制起訴に至った事件である。そのような . . . 本文を読む

一体,どうせよと言うのか?

2010-07-08 01:41:16 | 指定なし
 法務・文科省のワーキングチームが,既存の法科大学院の統廃合や入学定員の見直しの必要性を強調した検討結果書を公表したとのことである。    「見直しの必要性を強調」というのは,一体どういうことなのか?。文章からは,法科大学院の数を減らし,入学定員も減らすということのようであるが,それだけの結論を得るのに,何か月もワーキングチームが働かなければならなかったというほどの,重大事なのだろうか。 . . . 本文を読む

過激派の捜査は厳しい

2010-07-03 15:49:00 | 指定なし
 警視庁公安部が,過激派活動家が,他人名義でホテルに宿泊したとして,有印私文書偽造・同行使で,アジトを捜索して,逮捕状を取り,活動家を逮捕したとのことである。    たしかに,ホテルの宿帳は,有印私文書なのだろうけれども,過激派でもなければ,これは犯罪になるからね,という説諭くらいで済む問題だろう。ましてや,家宅捜索をして,パソコンの解析までするなどということは,ほぼあり得ないことだろう . . . 本文を読む