6回目の新司法試験の結果は,受験者総数8765人,合格者2063人,合格率23.5%という結果になった。
法科大学院の定員が,いまだに7000人を越えていることからすると,受験をあきらめた卒業生が相当数いることを示している。その上での合格率4分の1弱ということで,受験生にとっては厳しい状況であることは間違いないだろう。
記事によると,上位20校で合格者の8割近くを . . . 本文を読む
側溝汚泥から,1kgあたり18万6000ベクレルのセシウムが検出されたとのこと。
ちょと法律論とは関係がないが,18万6000ベクレルとはどの程度なのかを検討してみた。
1Bq(ベクレル)とは,1秒間に原子1個が崩壊して放つ放射能の量のことを指すのだそうだ。18万6000ベクレルは,だから,1秒間に18万6000個のセシウム原子が崩壊していることをいうことになる。 . . . 本文を読む
茶のしずく石けんの成分によりアレルギー反応が生じて,健康被害が起こっているとのこと。
最近,やたら高価な石けんがもてはやされていたが,高価=安全でない,というか,むしろ,高価=危険というのが,何とも皮肉である。
逆に,焼き肉に関しては,安価=危険だから,何ともやってられない。
それはともかく,こういうのは,製造物責任法の対象となるのだろうけれども, . . . 本文を読む
カサの雨を落とすために,カサを振っていたら,うるさいと言われ,立腹して,持っていたカッターナイフで,相手の左クビを斬りつけて,全治2週間の傷害を負わせた,ということで殺人未遂で逮捕されている。
さて,凶器がカッターナイフ,結果的にも全治2週間のけが,ただし,斬りつけた部分が首,となると,殺意があったかどうかは,結構難しい。
殺人未遂で起訴されれば,裁判員裁判になる . . . 本文を読む
記事は,警察官が,権力にものを言わせて天下りを共用したという論調だが,問題は,もっと複雑なのではないかと思える。
医者が,医療過誤で刑事事件の対象とされるのは,有名なところでは,今から45年前の,昭和43年,札幌医大の和田教授の,日本初の心臓移植事件がある。
また,比較的近いところでは,平成18年の,いわゆる大野病院事件がある。
前者は,嫌疑不十分 . . . 本文を読む
マッコリおばさんが,酒税法違反で罰金に処せられ,追徴課税まで受けたということだが,久々に,酒税法違反でのニュースを聞いた気がする。
酒の密造は処罰される,と聞くと,いかにも悪いことのように聞こえる(実際に法律上は悪いことなのだが)が,その悪さというのは,刑法の,殺人,傷害,強盗,強姦などなどの罪や,覚せい剤取締法違反や,大麻取締法違反の罪とは,ちょっと違っている。
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イカタコウイスの作者が,器物損壊で有罪とされた。
まぁ,気持ち的には,何らかの形での有罪は,仕方がないところなのだろうけれども・・・
詳しいことはよく分からないが,イカタコウイルスは,画像データだけでなく,実行ファイルもイカタコの画像に置き換えるということなので,パソコンが起動しなくなったり,必要なプログラムを実行できなくなるという不具合が生じるということなのだろ . . . 本文を読む
久しぶりに登記簿の水没のニュースが出た。
聞くところによれば,これまで,登記簿は何回か水没しているらしい。その度に,登記簿を干して乾かして,復旧してきたと言うことである。だから,今回も,何とか復旧が図られることと思われる。
ただ,今回の水没が,かつての水没と違うのは,水が塩水であることと,水没したのは,すべて閉鎖登記簿であるということ。
前者は,こ . . . 本文を読む
3億4千万円で売却され,その後さらに老朽化が進んだ建物を,不動産鑑定士が13億円と鑑定して,12億円の現物出資増資がされたとのこと。
専門的であるようで,ホントにそうかという疑問が,いつも抜けないのが不動産鑑定。悪くいえば,専門的判断というマジックワードを使って,どうにでもできるという世界。ちょちょっとした数字の操作で,4倍とまでは言わぬまでも,2倍やそこらの鑑定価格の上下は軽い . . . 本文を読む
日本は超安全社会である。およそ危険の存在が認められていない。
しかし,それは,現実とは異なる。必然的に危険を伴う,という出来事が,結構ある。
最近,医療の世界に対しては,法律の世界も,ようやく,完璧な安全主義から脱してきたように思われる。手術をはじめとして,どのような治療手段も,何らかの危険をはらんでおり,それが避けられないこともある。
これと同じ . . . 本文を読む