前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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関西電力美浜原発3号機死傷事故から20年、に思う。

2024年08月10日 | 福井県政

 昨日は長崎原爆79年。関西電力美浜3号機死傷事故から20年、で黙とう。福井新聞記事にもあるように当時の西川知事は関西電力に全原発停止と点検を求める「異例の」対応をおこないました。その直前の福井県議会全員協議会で私は美浜3号機のような配管の点検漏れが他の原発にもあるかもしれない、全原発停止・総点検を関西電力に求めるべき、と発言。それに応えた形になり、その後県議会廊下で西川知事が「停めたでしょ」と語りかけた場面もありました。県議会議員で全機停止と点検を要求した県議会議員は私一人でしたが、知事は受け入れたのです。

 

 先日もバッタリお会いした県幹部から「佐藤さんのような指摘をする議員がいない」という趣旨のことを言われました。これは、高浜3、4号機の運転延長めぐり、ほかの原発とは違うプルサーマル燃料は通常燃料15年程度のところ、冷却に100年近くもかかり、県が求める県外搬出などふくむ使用済み核燃料の行方に大きな影響を与える問題があり、県に日本共産党として申し入れを行ったことを念頭においた発言でした。

 

 さて、美浜3号機死傷事故後、県議会は現場の視察。定期検査の準備作業をおこなっていた下請け会社作業員5名死亡ふくむ11名の死傷事故の現場を訪れました。一度も点検されないままの配管をつき破った高温高圧、180℃もの「高温の殺人蒸気」は水となってあたりはびしょびしょでした。放射能ふくまない2次系だから入ることが出来ましたが、放射能ふくむ一次系での事故ならさらに大変なことになっていました。私は関西電力に撮影された映像の提供を求め、映像を観ることが出来ました。

 定期検査期間短縮、利益最優先の関西電力の姿勢が事故の背景にありました。

 いま、40年運転期間の原発を60年、さらに70年と運転延長をおこないつつある関西電力はふたたび利益最優先となっているのではないでしょうか。県民安全最優先の立場での監視が求められます。

 また、大地震はどこでも起こります。いま、南海トラフ巨大地震注意、の事態。一旦、原発を停めることも必要ではないか。

 

福井新聞、赤旗より

 

 

 



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