前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県議会代表質問。自民も民主もパワー不足の印象

2010年12月01日 | Weblog
昨日は福井県議会の代表質問を観ました。夜は地域訪問など。あるお宅で、奥さんが「これ軍資金。体に気をつけてがんばってね」と2000円を。企業献金をうけない日本共産党、みなさんの「浄財」に心身ともに励まされます。ありがとうございました。

さて、県議会の代表質問。自民党は松田議員、民主党は鈴木議員。両名とも福井市の選挙区です。
全体の印象としてはなんか、代表質問ということもあるのかもしれないが、それぞれの味をあまり感じないパワー不足な印象でした。知事の出馬表明にあてられたのでしょうか。

自民の松田議員は、TPPについても「憤りを感じる。一方、県の経済発展の追い風ともなる。知事の見解は」と玉虫色の質問。これでは迫力はでません。
西口再開発についても、「NHKが参加困難。現状をどう把握しているのか」と聞くだけ。

元気をみせたのは原発問題でしょうか。「敦賀3,4号機の着工延期、これで四度目の延期。雇用、自治体財政への影響ある。」「もんじゅ。装置回収など再開に向け万全の対策を。」「事業仕分けでもんじゅ・ふげん関連予算1割削減。電源立地予算の削減。協力してきた県との信頼そこなう。」・・・・・・推進、推進です。
足羽川ダムでは、「検証作業にかかる費用と時間こそ無駄」と切捨て。しかし、1000億から1500億もかけて、30年程度かけて建設する「費用と時間」の検証はどうなの?

注目されるのは、「地域経済対策としても公共施設の耐震促進を」「コンビ二防犯。2ヶ月で4件の事件。午後11時から6時まで、軽井沢では営業禁止にしている。深夜営業を規制する条例が必要ではないか」との提言。これは共感できます。

西川知事は、TPPについて、「465億円の県の農業生産は3分の1以下に。産業 では200億円程度増える。農業生産の7割を米がしめる福井県に影響大きい。慎重に判断すべき」とやや反対色。政治家なのですから、「福井の農業をつぶすTPP反対」と旗幟鮮明にお願いしたいものです。

新幹線では、「年末までに敦賀まで認可に、地元に障害となる課題はない」とまたまた言い切りました。
県民の費用負担、在来線問題など肝心の点の説明責任を果たしていません。




民主の鈴木議員の質問では、新幹線について、「困難な局面。年末までの決着はむずかしい、の観測も。推進するにせよ、そうでないにせよ、現状の説明をうけたい」と。推進できない可能性にもふれた点は注目されます。
西口再開発についても、「再開発ビルそのものが頓挫する事態も。なぜ交渉をつめずに、こうなったのか。不確かな予測ですすめてきた市や県の責任ある」と県の責任を指摘したことは当然です。同時に、県いいなりの「枠組み」で施設入居を決めた県議会の責任も問われるのです。
原発では、「もんじゅ。3ヶ月たっても回収難航。復旧まで数ヶ月かかる。もんじゅそのものの存廃論議再燃を憂慮する」と。「欠陥原発」に投入された税金が1兆円であることを考えれば、さらなる巨額の税金投入と県民の安全への不安こそ「憂慮」すべきでしょう。

医療福祉で、「がんの早期発見こそ大切。受診率 全国平均下回る20数パーセント。県は50パーセントめざしているが」との指摘提案や、民生委員活動への支援、不登校対応などの質問はおもしろく観ましたね。
やはり、県民の実態をふまえ、地についた質問こそ求められています。

西川知事は、「3期目へ、中小企業、農林水産業をささえる政策を打ち出していく」と述べましたが、どのようなビジョンをうちだすか、しっかりと県民的チェックが必要です。


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