前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

課題残した原子力防災総合訓練。美浜オフサイトセンター、おおい町避難所を視察。本日、学習会開催

2013年06月17日 | Weblog
 あわら市議選で日本共産党の山川ともいちろう議員が再選をかちとりました。「大丈夫論」などが流され、大変きびしいたたかいでしたが、議席を死守することができました。
 日本共産党議員がいるといないでは大きな違いです。1億8000万もの無駄遣い・足湯建設などおかしな首長提案になんでも賛成の議員ばかりでは、市政チェックの機能を失うことになります。
 今度は参院選です。消費税増税や憲法改憲などを推進する政党・政治家ばかりでは国会の役割を果たせません。
日本共産党と山田かずおはガンバリマス!応援お願いします!

       ★

 昨日は、原子力防災訓練視察で美浜町とおおい町へ。朝7時に議会バスで同僚議員とともに出発。関電美浜3号機が全電源喪失という事態を想定し、5キロ圏の住民のみなさん方が、おおい町まで避難する訓練をおこなったのです。
 現地では、日本共産党の渡辺孝・高浜町議、猿橋巧・おおい町議ともお会いしました。
 今日は、この検証もふくめて原子力防災問題での学習会を開催します。
   午後7時~ 福井県社会福祉センター2階研修室です。ぜひ、ご参加ください。


 昨日の原子力防災訓練では、美浜町のオフサイトセンター、菅浜地区での訓練視察現場、住民が避難したおおい町の体育館で訓練を視察しながらお話をお聞きしました。
●関電の対応は従来と変化はない。ただ一部、ブラインド訓練を導入した。(このことは県庁担当者はあまり知らなかった)
●自衛隊。三重県から空中モニタリングができる飛行機を投入
●自衛隊も海上保安庁も自分たちの服用する「ヨウ素剤」については把握していなかった。
●住民避難は国が決定するシステムとなった。これで福島事故やJCO事故の教訓は生きるか。
●オフサイトセンターの機能として、オンサイトのことは関電の事業本部対応に。
●自衛隊の掃海艇が出動し、住民避難訓練。しかし、住民を乗せた船は掃海艇には接続せず。
●規制庁幹部は「訓練だから課題がでて当然だ。終わってからの会議できちんとしていきたい」と。
●避難された方々からは「初めて参加しました」「2回目の参加です」「津波の時の避難ルートはこれではだめ」「原発がある、おおい町へ避難するのはどうか」などいろんな声が
●医師からは、「本当に起こった時の計測は、口・鼻のまわり、頭髪で測定してやる」
●美浜町職員がヨウ素剤の箱をもっていたが、中は空、だとか。みえない部分の手抜き訓練は本番ではどうなるか。
●相も変わらず、会議の一言一句がシナリオ化されている。
  ・・・・などなどいろいろお話をお聞きし、感じました。


「完璧なシナリオ」にもとづく会議がおこなわれた・・・



丹生地区の住民避難に掃海艇・・・しかし住民を乗せた船から住民が掃海艇に乗り移ることはなかった・・・・。ショー!




親子で放射能検査。こんなことを絶対に起こしてはならない。原発ゼロへ!




 以下、報道です。
■FBC・・・美浜原発で重大事故を想定して防災訓練~原発5キロ圏住民避難の実効性を検証   (2013年6月16日18:14)

美浜原発での重大事故を想定した県の原子力防災訓練が16日行われ、避難計画に基づいて原発から5キロ圏内の住民がスムーズに避難できるかどうか実効性を検証しました。
訓練は福島第一原発の事故を受けた国の新たな原子力災害対策指針を反映した形で行われました。
地震によって美浜原発が全ての電源を失う緊急事態に陥ったとの想定で行なわれ、原発から5キロ圏内の住民は、バスをはじめ船やヘリを使って直線距離で40キロ以上離れたおおい町まで避難しました。

また今回は初めて原発の状況によって住民が避難を始めるタイミングを変え、まずは子どもや高齢者などを率先して避難させていました。
参加した住民からは「近くに原発があるのに避難する方向がこれでいいのかなという思いはある」「万一の時にスムーズに避難できるか不安」といった声が出ていました。

県は今月末までにこの訓練で出た課題などを検証し、県外への避難も含めたさらに実効性のある計画の策定を目指します。


      ★

 懸念したように、規制委員会は稼働中の大飯原発については運転継続をそのまま認める方向のようです。だんだんと政治判断を優先し、安倍政権の原発再稼働を後押しする機関になるようでは、国民の信頼をなくすでしょう。

■福井・・・大飯運転継続「足りない印象ない」 現地調査で規制委員が認識 (2013年6月16日午前7時08分)

国内で唯一稼働している関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について7月施行の新規制基準に適合しているか事前確認している原子力規制委員会は15日、現地調査を行った。参加した更田豊志委員は「決定的にこれが足りない、緊急に対応が必要という印象は持たなかった」との認識を示した。規制委は新基準に照らして安全上重大な問題がなければ運転継続を容認する方針を示しており、定期検査に入る9月まで運転継続される公算が高まった。

 現地調査は更田委員と原子力規制庁の担当者20人が4班に分かれて実施。過酷事故対策や事故制圧の拠点となる緊急時対策所などを確認した。関電の豊松秀己副社長らを前に、更田委員は「これまで書面で確認してきたが、現地で実物を見て、現地の方に触れて調査することは特段の意味がある」と述べた。

 関電は緊急時対策所として大飯1、2号機中央制御室横の会議室(105平方メートル)を暫定的に使うとしている。更田委員は部屋の広さなどを見ながら、プラントのデータを表示する画面や事故時のマニュアル類を点検。規制庁職員は「(事故時に)検査官の入る場所を確保してほしい」と要望した。

 この後、原子炉圧力容器に直接注水するための可搬式低圧注水ポンプの訓練に立ち会い、現場に組み立てた簡易型の水槽にためた水を問題なく吸い上げるか確認した。更田委員は、水槽に水を入れるための消防ポンプを持ち上げ、簡単に持ち運べるか自ら調べた。
 1時間に1320立方メートルの水を運べる大容量ポンプを使った訓練では、取水口から海水をくみ上げるための常設配管につなぐまでの所員の動きなどをチェックした。

 終了後、更田委員は記者団に「予想していたより良い点もあり、足りない点もあり、いくつかは関電に指摘した」と説明。緊急時対策所については「広いとは言えない」としながらも、1、2号機が停止していることを前提に「中央制御室と合わせればスペースは十分で、対応は可能という印象」と述べた。
 新基準の施行は7月上旬との見通しを示し、6月下旬としていた大飯3、4号機の適合性の評価は7月にずれ込む可能性もあるとした。

 大飯3、4号機は昨年7月、東京電力福島第1原発事故の知見を反映した暫定基準に基づき再稼働した。今年4月に新規制基準の骨子ができたため、規制委は検討会で2基の適合性を事前確認している。・・・・・・



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