前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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ハスの実の家企画「令和の名裁き 新たな段階にはいった優生保護法問題 私たちに問われること」。福井市出身の当事者の方のお話し、藤井克徳・日本障害者協議会代表の講演、シンポ。

2024年08月11日 | 福井県政

  9日、ハスの実の家企画「令和の名裁き 新たな段階にはいった優生保護法問題 私たちに問われること」が県社会福祉センターで開かれ参加しました。

  7月3日、最高裁大法廷は1948年に制定された優生保護法を憲法違反と断じ、国に損害賠償を命じました。しかし1996年までに、25000人ちかい生殖機能を強制的に除去される被害者を生み出しました。また、人工妊娠中絶も59000人ちかくにのぼります。
  国家、国会、地方自治体、関係者が「法律」「合法だ」のもとに壮絶な人権侵害、生命の遺棄をおこなったきたのです。法の制定には日本共産党も当時賛成し、日本共産党は謝罪を表明しました。私自身も直接関係していないとはいえ、この問題を認識できないまま県議会議員だったことは県内被害者もおられるだけに大きな反省です。県は健康福祉部の小田英子副部長が本人に謝罪したと報道されています。県内では75人が強制手術され、うち同意なしは36人、と報道されています。小田副部長はシンポジウム企画などにも最後まで参加されていました。
 
 集会では、福井出身の当事者の方、元大阪高裁原告の加山まり子さん(仮名)のお話し。妊娠して実家の福井に帰って出産したら、本人同意ないまま手術され妊娠できない身体にされた。「生まれ育った福井に帰ってくるとは思わなかった。苦しかったこと忘れること出来ない。国はいつ謝ってくれるのか、ずっと待っていた。今日、福井県の幹部の方に謝っていただいてありがたい。まだまだ被害うけた人がいる」と手話通訳を通じて語りました。
 
 福井市出身の藤井克徳・日本障害者協議会代表の講演、シンポもおこなわれました。藤井氏は、「最高裁判決受け、国家と政府が動き出した。賠償は本人だけでなく配偶者にも必要。政府としては補償の財源確保、検証と再発防止の第三者委員会設置、学校教育の内容問題などへの対応が求められる。また、一人一人は内なる優生思想のチェック、このような集まりとディスカッションで独りよがりをなくす」「市民社会ふくめ、加害者だった認識をもって欲しい。被害当事者が補償申請しやすい環境をつくって欲しい。地方議会からも意見書をだして後押しして欲しい」などを話されました。
 
 
 
 
 
 福井新聞より
 
 
 
 
 集会後、藤井さんに挨拶。著書の詩集を購入しました。サインの代わりに、篆刻印を押されました。著名な方の篆刻印とのこと。