前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

今期最後の定例県議会閉会。新幹線関連に300億円余、の一方で特別支援学校給食費の値上げなどの予算案に反対。国保税増税へ誘導、恐竜博物館入館料大幅値上げなどの議案に反対。

2023年03月04日 | 福井県政

 昨日は今期最後の定例県議会閉会本会議などでした。新幹線関連に300億円余、の一方で特別支援学校給食費の値上げなどの予算案に反対。国保税増税へ誘導、恐竜博物館入館料大幅値上げなどの議案に反対、の討論をおこないました。反対は私だけ、討論も私だけでした。今期も、「討論のある議会」をめざして努力してきました。私の議席がなかったら、「オール賛成」「討論のない議会」となっていたでしょう。ひきつづき、議会らしい議会、討論のある議会、県民の立場で是々非々つらぬく議員、めざして頑張りたい、と思います。応援よろしくお願いいたします。

 福井市内での政策チラシ配布などのボランティア募集中です。ぜひご協力をお願いします。お問い合わせは 0776273800 まで。

 本会議では急逝された故小寺惣吉県議に黙祷、弔詞を議決。ご遺族に大森議長から渡されました。開会前の控室にご遺族がご挨拶にみえられました。私は、連れ合いが実行委員をつとめた劇団前進座公演でも大変お世話になったことなど公私ともにお世話になりました、とお悔やみと感謝をお伝えしました。

 本会議後は5名の勇退議員の送別をかねた懇談会が開催され、控室職員から花束がおくられました。わたしもお一人お一人と挨拶。お疲れ様でした‼️

 

 

 

閉会日の議会昼食は カツ丼

 

 

 

 

■反対討論

 日本共産党の佐藤正雄です。

 第1号議案 令和5年度福井県一般会計予算については、県立学校女子トイレへの生理用品配置など評価できる内容もありますが、全体として、未曽有の物価高のもとで県民の暮らしを応援するものになっていない問題、特別支援学校給食費の値上げで家庭負担を増やすなどは暮らしに冷たい予算です。

 一方、新幹線関連に300億円余はじめ足羽川ダムや福井駅西口市街地再開発支援事業など大型公共事業オンパレードであり、県民のくらし応援に逆行しています。よって、第105号議案  令和4年度福井県一般会計補正予算にも反対です。

 最近の総務省統計でも歳出決算にしめる割合比較では、福井県は土木費、普通建設事業費は全国トップクラスなのに、民生費、社会福祉費、老人福祉費、衛生費はそれぞれ全国44位、40位、41位、43位となっており、予算の偏りの是正こそ必要です。

 また、まもなく福島原発事故から12年を迎えますが、依然として甚大な被害の収束の見通しはたちません。岸田政権の尻をたたきながら異常な原発推進を主張し、国内でも突出した危険な原発推進関連予算には反対です。

 

 つぎに、第5号議案 令和5年度福井県国民健康保険特別会計予算はこれも一般質問で指摘しましたように、今でも高額の保険税をさらに引き上げに誘導する内容であり、反対です。5500世帯もが高すぎて納税に困難をきたしている実態、2700を超える世帯から通常の保険証が取り上げられている実態があります。うち746世帯は窓口10割負担を強いられる資格証明書であり、事実上医療から排除されています。県民の健康と命を守るための施策こそ急がれます。

 

つぎに第24号議案 福井県一般職の職員等の特殊勤務手当に関する条例案の一部改正について、は開会日の全員協議会でも指摘しましたが、狂犬病予防法にもとづく捕獲業務手当の削減であり反対です。日本周辺国はじめ世界では狂犬病は依然として脅威であり、年間死者数は5万人を超えています。コロナ後の世界的交流の活発化の中で日本への侵入リスクは高まることも想定され、この議案は福井県の危機対策の後退であります。

 

つぎに第27号議案 福井県個人番号の利用等に関する条例の一部改正については、個人番号利用と健康管理をむすびつけるもので、任意であるはずのマイナンバーカードの取得強制などへさらにすすみかねない問題、治療に関する機微な個人情報の集積などの問題があり反対です。

 

つぎに第29号議案 福井県立恐竜博物館の設置および管理に関する条例の一部改正については、これまでも指摘してきましたが県内の子どもも県外の子ども同様に観覧料を約2倍に引き上げるものです。せめて県内子どもの観覧料は据え置き、家族で楽しめるようにすべきです。

第31号議案  福井県子ども家族館の設置および管理に関する条例の一部改正について、も利用料金の値上げであり反対です。

 

 最後に、第41号議案 福井県立学校職員定数条例の一部改正について、第42号議案 市町立学校県費負担教職員定数条例の一部改正について、は県立学校、市町立学校の教員定数の削減であり反対です。学校現場からも県の教育委員会からも、一番必要なのは教員定数の拡大だという認識で一致しているわけですから、教員定数の拡充こそ進めるべきです。

 以上申し上げて反対討論といたします。ご賛同をよろしくお願いいたします。