前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

説得力に欠ける保安院の結論ーーー大飯原発再稼働論議は「既往最大」で評価を

2012年03月29日 | Weblog
     NHK・・・・“大飯原発 連動も影響なし”

     運転再開の判断の前提となるストレステストの評価が終わった関西電力大飯原子力発電所について、国の原子力安全・保安院は、周辺の活断層が連動した場合でもストレステストの結果に影響はないとする見解をまとめました。

福井県にある大飯原発については、今月23日、原子力安全委員会がストレステストの結果を一定の評価をする見解を示し、耐震性については基準となる地震動の1.8倍まで耐えられるとされています。
原発の耐震性については、去年3月の震災で震災前に比べ断層の活動が活発になったことから、原子力安全・保安院が、これまで考えなくてよいとされていた互いに5キロ以上離れた活断層が連動する可能性について専門家会議で検討してきました。
28日の会議で、大飯原発については、周辺の活断層が連動した場合、従来より28キロ長い63キロの規模になり、基準の地震動はこれまでに比べ1.1倍になると評価されましたが、ストレステストでは1.8まで耐えられるとされているため、耐震性には影響はないとする見解をまとめました。

これで大飯原発の安全性についての技術的な検証は一つの区切りを迎え、政府が地元自治体の意向を踏まえて政治判断することになりますが、原発の耐震性などを国が地元自治体などにどう分かりやすく説明するかが問われることになりそうです。・・・・・



     こういう結論は、中越震災や東日本大震災での地震評価と原発機器への影響をあまりに過小評価しているとしかいえません。
東大の纐纈一起教授も「これまでの手法ではなく、過去最大で評価する既往最大での評価を」と強調されています。
だいたい、安全委員会ですら、「ストレステストは安全の保証ではない」と述べているストレステストをもちだして大飯原発の安全性の論拠にすることなどあってはなりません。

「やらせ保安院」の「健在ぶり」を最後まで国民は見せられているのです。