水の丘交通公園

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北陸鉄道石川線 7000系電車

2007-04-19 00:32:53 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
北陸鉄道が老朽化し、雑多な種類があった旧型車両を一掃するために、
東急7000系電車を譲り受けたものである。

東急7000系は日本で初めての骨組みまでステンレスでできた
オールステンレスカーとして登場した車両である。
営団日比谷線直通列車に使用されることを前提に製造された。
車内の陳腐化した昭和60年代以降、廃車が検討されるようになったが、
強度試験などの結果、劣化どころか、まだまだ使えることが判明したため、
東急では車体更新車の7700系に改造し、それ以外は地方私鉄に譲渡することにし、
1両残らず、第2の人生を歩むことになった。

北陸鉄道へは石川線(北鉄金沢~加賀一の宮)用に平成2年に来た。
同時期に同型車を譲り受けた福島交通や水間鉄道が、
架線電圧を600Vから1500Vに上げたのに対し、ここでは600Vのまま使用する為、
床下の機器は総取替えとなった。
台車とモーターはJRや西武鉄道からの廃車発生品を使用している。
これは上記の理由のほか、東急時代に採用されていたディスクブレーキが
水分の多い北陸の雪質と合わず、十分なブレーキ力を得られないためである。

2両編成5本が在籍しており、1本が冷房無しの7000形、2本が冷房付きでオリジナルの
先頭車である7100形、残りの2本が冷房付きで中間車から改造された
独自の面持ちの7200形となる。
冷房装置は屋根上式ではなく、床下式に室外機を置くタイプを採用している。
正面の排障器は、大型のスノープラウとなっており、降雪時に対応できるように
なっている。
合理化のためワンマンカーになっており、運転席後方に運賃箱と料金表が
設置された。
なお、運行時は進行方向と反対側の車両の方向幕は無表示となっている。

現在もなお、石川線の主力車として活躍を続けている。


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