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流鉄 2000系電車

2013-02-17 21:15:02 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
老朽化した1100形電車(元京急400系)、1200系電車(元西武鉄道501系電車)、
1300系電車(元西武鉄道551系電車)の置き換えと冷房化のため、西武鉄道より701系電車及び
801系電車を譲り受けたものである。
総武流山電鉄時代の平成6年~平成9年にかけて3両編成×2本=6両、
2両編成×2本=4両の10両が入線した。
編成の組み方及び編成愛称、車番の対比は以下の通りである。

〇3両編成
←流山:クモハ2000形+モハ2000形(車番は2100番台)+クハ20形

「明星」:クモハ2003+モハ2101+クハ21(西武モハ745にクハ1745の運転台+モハ746+クハ1746)

「流馬」:クモハ2004+モハ2102+クハ22(西武モハ809にクハ1809の運転台+モハ810+クハ1810)

〇2両編成
←流山:クモハ2000形(偶数)+クモハ2000形(奇数)

「青空」:クモハ2002+クモハ2001(西武モハ804にクハ1804の運転台+西武モハ803にクハ1803の運転台)

「なの花」:クモハ2002+クモハ2001(西武モハ758にクハ1758の運転台+西武モハ757にクハ1757の運転台)

車体は普通鋼鉄製でクモハ2000形はいずれも中間車のモハ801形に同一編成のクハ1801形の
先頭部分を移植したものである。
それ以外は特に大きく手を加えられた部分は少なく塗装とヘッドサインを除けば西武時代からの
変化は少ない。
行先表示は字幕式であったが、後年、ワンマン化改造された2両編成についてはLED化された。
塗装は編成ごとに異なっており、「明星」は柿色(少しくすんだオレンジ)に白帯、「流馬」は水色に白帯、
「青空」は濃い青色に白帯、「なの花」は黄色に淡いグリーンの帯で側面の帯は流山線の頭文字である
「N」をあしらったストライプ状のものとなっている。

車内はロングシートで西武時代のまま変化はなく、総武流山電鉄の車両で初の冷房車となった。
ドアは片側3か所で全て両引き戸である。
車いすスペースなどのバリアフリー設備は有していない。

主制御装置は抵抗制御でブレーキは電磁直通ブレーキである。
台車は電動車が軸箱支持がウイングばね式のコイルばね台車で制御車が軸箱支持をペデスタル式とした
ダイレクトマウント式空気ばね台車で種車のものをそのまま使用している。
モーターの駆動方式は中空軸平行カルダン駆動で総武流山電鉄の車両で初のカルダン駆動車となった。

導入以来、特に大きな改造もなされなかったが、2両編成のものは平成18年にワンマン化改造を実施し、
ドアチャイム設置、行先表示機のLED化、自動放送装置の取り付けなどが実施された。

その後、つくばエクスプレス線の開業に伴い利用客が減少したことから、合理化を進めるため
3両編成から廃車が始まり、平成19年に「流馬」、平成21年に「明星」が廃車された。
2両編成のものも老朽化から平成24年に「青空」が5000系「若葉」と置き換えで引退し、
平成25年には「なの花」の引退が予定されている。


〇最後まで残った「なの花」。


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