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かーちゃんはつらいよ

施設入所した19歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

市長に聞いてもらう

2022年01月26日 08時03分05秒 | みゆみゆとの生活
昨日、所属する心身障害者福祉協会(青年部)の主催で、市長懇談会がありました。
事前に親の会で意見を募集し、まとめた文書を人事秘書課に提出。
市役所とのつなぎは、心身会の重鎮の会長さんがやってくれました。ありがたい。

コロナ禍での開催。
人数は絞り、時間は45分きっかりで。
こちらから出した議題は4つ。
1.保育園の障害児の受け入れについて
2.「移動支援」の柔軟な運用について
3.市内巡回バスの利便化と障害者割引について
4.防災福祉について

保育園のことについては、障害があっても他の子と同じように受け入れて欲しい、という思いを二人のお母さんから話してもらいました。
お一人は、我が子に障害があるとわかりショックが大きい時に、保育園の入園を「難しいですね」と言われる辛さを、実際のやりとりを元に語られました。
世の中はこんなに壁があるのか、この子は生まれなかった方がよかったのか、と悩んだという声。
思わず一緒に涙ぐんでしまうリアルでした。
もうお一人は医療ケアのある子のお母さん。法の整備は進んできているとはいえ、小さな市には浸透していません。行政は、できることを探す姿勢(県に聞くとか、先行事例を調べるとか)を、まずは持ってほしいものです。

「加配もできないし、保育士不足だから十分なことはできないと思いますよ・・・」
から始まる拒否的な面接で「で、どんなお子さんですか?」と聞かれるのと、
「できるだけの準備をして受け入れたいと思います。どんなお子さんですか?」と聞かれるのでは、全然違う。
前者は「○○もできないんですね。○○が危険ですね。」というネガティブな面接。
後者は「○○すればできるんですね。○○に注意が必要ですね。」という前向きな面接。
保育園は、就労要件等をクリアしている人には一律に、入園を前提として話し合いを持つべきだと思う。(自治体によっては、何当たり前のこと言ってるの?な話かも。)

市長さんはしっかりと頷きながら話を聞いて下さり、市の対応を謝罪された上で、
「これまでにも、市の小学校で気管切開のあるお子さんや車椅子のお子さんを受け入れてきています。お子さんによっては色々なケースがあるとは思いますが、基本的には他の子と一緒に園や学校で過ごせるように、環境を整えていきたいと思っています。」と仰いました。
首長の考え方は大きい。
忙しい中この場を持っていただき、健康福祉部長さん始め、子育て支援課長、社会福祉課長、健康推進課長、企画課長が一緒にこの話し合いを共有できたことが、本当にありがたかったです。

話し合いの最後には、防災福祉についての質問と提案をしました。
そして、「災害バンダナ」の作成のお願いも。
自作のバンダナを見ていただくと、皆さん笑顔で「いいですね」と言ってくれました。
うれしい。これが実現するといいな。

3回目の市長懇談会。
これまでの2回とはひと味違い、心身会の看板を背負っていたので、前日からソワソワ。
オミクロンがすぐそばまで迫ってきていて突然行けなくなる可能性もあるし。
当日、職場から車で移動するときには、「ところで私って何でこんなことしてるんだ?」と今から市長に会うのがとても非現実的な気がしてきたりもした。

けどやっぱり終わってみれば、やってよかったよ。
45分間という時間を有効に使わなくては、というプレッシャーが大きくて、他の人に話を振れずに私ばかり話してしまったのが反省点。
最後に挨拶をしたあと、「あ、市長さん!来年もよろしくお願いします!」と叫び、市長さんが「これ、毎年でしょ?」と笑顔で返して下さったのが、一番良かったこと。
コツコツと。
行政も味方に巻き込みながら、社会福祉を耕していこう。

帰り道、スーパーで自分だけに買ったシュークリームをパクついて。
帰ってから「今日頑張ったからご褒美~」とドーナッツ食べた。
ご褒美がダブルだったことは内緒(笑)。