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かーちゃんはつらいよ

施設入所した19歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

ドクター面談で!

2020年01月29日 21時01分53秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃん、3週間の入院を終えて本日退院しました。
帰りにラーメン屋さんへ。
無心に食べてたよ。
そして晩ごはんの希望は「お刺身!」。
ラーメン、刺身。病院では出ないものの代表格だ。

ところで表題。退院時のドクター面談の話。
「今回の入院中、とてもおとなしいというか、活気がないという感じでした。
部屋から出てくることも少なく、9月の入院時ににぎやかだったことを思うと別人のようでした。
お母さんから伺っている様子でも、彼は時期によって気分の浮き沈みがかなり激しいようですね。
これまでの3回の入院とおうちの様子を聞いていて、『双極性障害』の可能性もあると思っています。」
えー!?
新しい診断名が飛び出した。
双極性障害、いわゆる躁鬱病。
驚きながら聞く。
「自閉症で双極性障害を併発することがあるんですか?」
「ええ、ありますよ。」
事もなげなドクターが続ける。
「入院中はエネルギーが少ない状態で、軽うつとも思えました。
躁状態の時とは全く違う様子ですよね。
双極性障害を頭に置いて薬の調整するのも一つの方法だと思います。
てんかんと双極性障害の両方を治療することに関しては、今かかられている大学病院が日本で一番だと思う。
お手紙書いときますから、そちらの先生とも相談してくださいね。」
お。普段かかってる病院が褒められた。ちょっと嬉しい。

それにしても、
自閉スペクトラム症、てんかん、重度知的障害、ADHD、に加えて双極性障害が加わるとは。
オンパレードすぎるな、そうちゃん。
しかし、さすがおひげのドクター。
双極性障害という診断名、しっくりと腑に落ちる。

行事前やお休みが続いた時に「調子悪くなる」という印象はあったけど、それだけでは説明のつかないことも多かった。
ある日突然始まるハイテンションモードは数週間続き、不眠もほぼ必ずそこに加わって。
薬も効きにくく、頭を下げて嵐が去るのを待っていた日々。
本人にもどうしようもない衝動性に、「何かスイッチ入ってるみたい」「瞳孔が赤く光るみたいな興奮」と表現したくなるほどだった。
かと思うと、異様に静かでめちゃめちゃ育てやすいモードに入ることもある。

この診断は確定ではなくあくまで可能性の一つ。
でも、「双極性障害」と言われてみると、今までのいろんな不思議の説明がつく気がして、なんだかすっきり。

早速双極性障害の薬物療法について調べてみたら、てんかんの薬とかぶってることが多いと判明。
大体知ってる薬の名前。
結局この中でそうちゃんと相性がいいのは、リスパダールなんだな。
やっぱり、最初の最初に見立ててくれた児童精神科ドクターが合ってるんだ。小2で長期入院したときのドクターも、最終的にはリスパが一番いいと言ってたな、そういえば。
そうちゃんを診てくれた数々のドクターの顔が浮かぶ。
ありがたい。

というわけで、驚きのあまり長めの記事となりました。
まあね、ほんとは診断名自体はそれほど重要じゃないのよ。
そうちゃんが安定して暮らせるようになるための方策を考えるのが一番大事なことだから。
診断名増えたからって対応が変わるわけじゃないからね。
しかも薬の方向性もさほど変わらないし。

さあさあ、それより何より、
今晩眠ってくれるかが問題。
おうちが嬉しくて興奮してるよね。