ひとり歩きのハイカラ味来人

北海道は日本海側の田舎マチ<増毛>
人生の折り返しポイントを大きく過ぎてしまった太っちょ男が綴る食べ歩き日記。

肉らしい

2011-03-06 08:00:00 | 飲み食べ
エゾシカ。

北海道に住む者として、長年親しんできた動物ですけどね。
凛々しい姿、素早い動き。
遠目に見るだけのものだと思っていたのですが…。

繁殖力が強いのか、天敵が減ったのか。
農業被害も深刻化しているようで、駆除の要請も年々多くなっているのに、ハンターの高齢化が進み、思うように駆除できないのが現状のようです。
狩猟免許を持っていないワタクシですが、10年以上前のこと。
留萌南部猟友会の事務局をお預かりしていたことがありました。
その時は、ホント若い人少なかったもね。
この組織の将来はどうなるんだろう…、って心配になったもの。

そんなこともあってか、最近は新しく狩猟を始める人を増やそうという取り組みも行われているようです。

そうなると、世の中としては、どうやって鹿肉を食べようかという問題になっていくんですね。

肉=焼く。

ワタクシの頭の中は、いつもこのシンプルな図式。

フライパンに油を敷いて、ちょっと厚めに切った肉をのせ、ジュゥーゥゥッツ。

でもね、脂分の少ない鹿肉は、その扱いが難しい食材でもあります。
焼き過ぎるとガチガチになっちゃう。
程よい状態を見極める目が必要なんですよね。
そして熱いうちにサッと食べちゃわないと。
たかが焼肉、されど焼肉…です。
簡単なようで、かなり難しい。

ヨーロッパでは野生動物の肉は高級品なのだとか。
ジビエって呼ばれてるんでしたっけ。

まあ北海道でも普段は流通していませんから、とても貴重な肉には変わりありません。

そんな高級品の使い道に悩む北海道人って…。
さすが食材溢れる北海道。
やっぱり食糧基地を名乗るだけのことはありますね。
素晴らしい。

隣マチの留萌でも鹿肉の調理法を研究するグループができたそうですが、早く美味しい食べ方を見つけてくれーって気持ちです。

これ、ウチのおばあちゃんが作った煮込み料理。



ニラと豆腐、タマネギ、モヤシとともに煮込みました。
これがねぇ。
なかなかいい味出しているんですよ。
醤油ベースの味付けです。
普段やっている肉鍋の調理法。

それぞれの食材にうま味がギューッと染み込んでいるんだなぁ。
肉は、ある程度やわらかくなるんだけどね。
ワタクシ的には丁度いい噛み心地が残っていて好きなんです。



この鹿肉。

ワタクシどもは、やわらかくしなければって努力しがちですけどね。
「肉はかたいもんだ。」っていう考え方もあるんじゃないかと。
地鶏なんかもそうですよね。
しっかりとした噛み心地がウリでもある。
噛むほどに味わいのある…でしたっけ?

目の玉が飛び出しそうな高級肉を頬張るグルメ番組。
「口の中で溶けちゃいますぅー。」
よく聞くコメントです。

まあ、それはそれでいいんですけどね。
肉の味を確かめ、ガッチリ噛みしめながらエネルギーに変えていくこと。
肉本来の食べ方ってそこにあったんじゃないのかな。

ガツガツ食べて、最後に骨が残る。
歯が丈夫じゃないと、そしてアゴがも丈夫じゃないと肉食べられないなぁ。
野生の肉ってそれでいいと思うんだな…。

ちょっと現実離れした考えになっちゃったわ。

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