みやちゃん日記

気侭に書き込みます。

情けを忘れた人間

2007年03月12日 | Weblog





日本の国鳥「雉」の愛情
             長田 太洋 さん
 春先になると、私の住んでいる農村地帯では、雄の雉の甲高い鳴き声がよく聞こえてくる。雌の雉が卵を抱いている巣に、人間やけだものが近づくと、囮となって注意を自分にひきつけ、母子を守っている雄の姿だ。
 この真剣さがなければ、子どもは育てられないし、種族は生き長らえられない。ということだろう。
 この雉の親子愛・夫婦愛に比べて、昨今の日本社会の親子関係はひどいの一語に尽きる。高齢者が若者に集中的に狙われたり、親は赤ん坊をコインロッカーに置き去りにしたり。雉の夫婦愛・親子愛を学べといいたい。
 しかし、この健気(けなげ)に生きる雉に対して、人間はさらにひどい仕打ちをしてしまう。
 丁度この時期、生産調整で米が植えられない田んぼを保全管理するという名目で草刈りが始まる。人間が勝手に田んぼを作り、勝手に耕作放棄した結果だといえばその通りだが。
 実は、その作業の最中である。草刈り機の回転のこぎり状の丸い刃が巣に近づき、卵を抱く母鳥の首を切ってしまうのだ。残酷なことだが、後の祭りだ。私にも経験がある。慌てて残された11個の卵を県の野鳥園にまで運んだ。帰ってきたら、首のない母鳥は獣に持ち去られたのか跡形もなかった。自然の摂理の中での、母鳥の見事な最期だ。
 日本人は、国鳥である雉の親子愛、夫婦愛、自然愛をもっと学ぶべきだとつくずく思った。(県職、かほく市在住)

きょうI氏からこんな1文の載った通信が来ました。
鳥でさえ親子愛・夫婦愛があるのに今を生きる人間には(一部の人)それがなくなっていることが少し情けなさ過ぎるように思いました。