みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか?
先日、我が家の「梅」が咲きました。春を感じます。
自家用車のタイヤも、スタッドレス → ノーマルに戻しました。
暖かくなると、「釣りに行きたい病」が出てきます。
(たぶん、私だけではないと思うのですが・・・・)
友人とバス釣りに行く約束も、お互いの都合が付かなかったりして
まだ実行しておりません。
「ああ、自然が俺を呼んでいる~」
さてここからいつもの本題ですが、トーハツ船外機が修理で
入ってきました。
インペラー交換などの、簡単な修理のはずだったのですが・・・・
試運転をしようとしても、全然エンジンが掛かりません???
プラグをはずしてみると・・・「ありゃ~」
べチョべチョです。
「なんと、素人のごとく、かぶらせたのか、俺?」
一瞬自分で自分を罵りますが、においをかぐと、
ガソリンではなく・・・粘り気もあります。
「エンジンオイルの逆流?」
キャブレターを分解します。
インテーク(吸気通路)内も、べチョべチョしています。
「やっぱり・・・・これやったら、(エンジンは)掛からんわ!」
カギかっこつきのせりふが続きますが、心の中での独り言です。
茶色の液体が、逆流してキャブレター内を埋め尽くしたエンジンオイルです。
当然、オイルでは「ボン」と爆発しませんから、エンジンはかかりません。
オイル分だけ取り除いて、組み上げて再始動しますが、
エンジンは掛かるようになりました。
燃焼室内に逆流したエンジンオイルが燃えたので、
一瞬、白煙をモウモウと吐き出します。
しかし、スローが安定せず、
スロットルを戻すと、エンジンがゆっくり停止していきます。
「失敗した!!」
キャブレターには、スロー系に汚れもあったようです。
再度分解し、洗浄液に漬け込みます。
このMFS9.8Aのキャブレターはパイロットスクリューが付いていないタイプなので、
調整でごまかしたり出来ません。
きっちりキャブレターの清掃、調整するのが絶対条件となります。
挑戦されているようです。
各通路も、ジェット類も、スーパーキャブレタークリーナーと
エア(コンプレッサー)を交互に何度も確認しながら清掃してきます。
再々組立します。
絶好調になりました。スローも安定しました。
この船外機、確実に「逆に寝かされていた」と推測しました。
ご存知の方も多いと思いますが、4ストローク船外機で、
ボートよりはずして運搬/移動する可能性があるモデルは、
「寝かせる方向」があります。
TOHATSUならMFS2~MFS30、HONDAならBF2D~BF50Dまで、
他のメーカーも大体、同じように、アンダーカウルに注意書きの
シールが貼ってあって、寝かせてよい方向は書いてあります。
必ずあります。
(さらに言うと、アンダーカウルに小さなスタンドが付いている方が下です)
大体の4ストローク船外機の低、中馬力は、運搬時はこの「寝かしてよい方向」
もしくは、立てた状態での運搬となります。
(一部の、たぶんYAMAHAだったと思いますが、もう一方向可能なものを
見た事があります。なお、高馬力、HONDAならBF60A以上は運搬時に寝かせる
なら、一旦エンジンオイルを抜いてください。)
このエンジンオイルの逆流ですが、まれに正しい方向に寝かしていても
起こることがあります。
①プロペラ側に、枕(クッション)を引いて少し高くなっていた。
②クルマ(運搬車)が坂や傾斜した場所を多く通った。
③ものすごい悪路で、エンジンが軽くジャンプを繰り返した。
などが原因と思います。(①~③のミックスしたものが多いと思う)
逆に置いたのでなければ、症状は今回のよりは軽いと思うので、
プラグを清掃したりを繰り返せば、掛かるようになるとは思います。
あっと、エンジンを仕舞うときは必ずキャブレター内の
ガソリンを抜くこと!
MFS9.8Aは、すごく抜きやすいところに付いています。
わかり易いように全部はずしていますが、
数回転緩めるだけで、ぽたぽたと出てきます。
ウエス(雑巾)などで受けておくと、エンジン内側を汚しません。
特に数ヶ月、エンジンを使わない場合は、抜いておかないと
修理することになりかねません。
私のところに入ってくる船外機修理の80%は、
重度、軽微の違いはあっても、キャブレターの不調があり、
特にスローの安定しない、スロー通路やジェットの汚れ、つまりが
あるものが多いです。
ガソリンは、必ず抜きましょう。
なお、燃料ホースを抜いて、エンジンが止まるまで動かしている
という方法ですが、やらないよりはずっとマシですが、その後
キャブレターのドレンプラグを抜いてみると・・・
むかし、実験したときは、まだ「タラーッ」と出てきたので、
私はあまり、お勧めしません。
「♪ウメ~は咲いたか~サクラ~はまだかいなぁ♪」
昔の人は、上手いことをいうものです。
琵琶湖では、海津大崎の桜をボートの上から、
大阪の堂島川では、中之島公園の桜をボートの上から、
ボートの上から見る花見も、オーナーにしか出来ない
贅沢な遊びです。
ぜひ、今年はボートの上からのお花見をお勧めします。
「う~ん、贅沢~やねぇ~」