みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか。
南の島でホンダ船外機を使用されているMさんから、今年も部品のご相談がきました。
お仕事のシーズンイン前に整備をしたいとのことです。
Mさま、注意点の画像をアップします。
まず、シフトロッドのジョイント部の向きです。下側(ロワケース側)のシフトロッドには
フロント側にはスプラインに切り欠きがあり、上側のロッドにもあります。
間違えてドッキングさせると、次回から入らなくなったりするので(経験済み、泣・・)
マジックで印をするなどして、注意してください。
またロワケースのボルトの一つは、フィンに隠れています。
これは、ご存知かな?
さて本日は朝一で、Wさんが友人の15FMHを持ってこられました。
Wさんは昔からのお得意さんです。
いつも有難うございます。
今回は、冷却水が出にくいということだったので、・・・・
ロワケースをはずして、インペラーの点検をします。
シフトロッドを分離して・・・
ロワケースをはずします。
さて、ポンプケースが見えました。分解していきます・・・
(画像をクリックすると拡大します)
さて、外れました、インペラーの羽根は全部無事ですが・・・
「あれ・・ああっ・・・・・・あ~りゃりゃ~」
インペラーの羽根は無事なのに、インペラーの破片が
ポンプ内部に詰まっています・・・・・
つまり、以前に誰かが修理をしたとき、インペラーは交換したが、
壊れた羽根の破片の詰まりを見逃していたということでしょうか・・・
これでは部品を交換しても、直りません!
ポンプケースを分解します。残念ながらケースも溶けて冷却通路を1/2ほど
塞いでいるので、交換となりました。
欠けのないインペラーと、前のインペラーの破片も見えるでしょうか?
好評?の新旧部品比較です。
付いていたのは、曲がってはいますが、欠けが無いのがわかります。
今回、インペラーは交換します。
長年使って卍上の曲がりクセが付いたら、迷わず交換しましょう。
せっかくここまで分解したのですから・・・
(どうしてもというなら再度使っても良いですが、これだけの曲がりです。
数ヵ月後に完全につぶれたら、また修理代が掛かります。
長い目でみたら、交換したほうが安いと思います。)
あれ・・・ポンプケース下のプレートの開口部から、塩が見えています・・・
これでは、さらに水が上がりにくかったでしょう?
プレートをはずしてみると・・・「わわわっ・・・・!」
食卓塩に換算したら、30円分ぐらいにはなるのでしょうか?
残念ながら、使用後の水洗いが十分ではなかったようです。
きれいに掃除しておきます。
この状況なので、ウォータースクリーンやサーモスタットを
はずしたりして、前のインペラーの捜索もしておいたほうが無難ですね。
その他プロペラシャフト・・・・ぎゃっ!巻きついてる・・・
・・・・・・・・・・・・・・長くなるので、つづきは後日にします。
部品の交換だけでは、ダメなんです。
各部が正常かどうか、目を凝らして見てみましょう。
逆に、壊れる前に消耗品は交換しましょう!
壊れてしまうと、正常な状態がどうなのかわからなくなり、
プロにお願いすることになるでしょう。
定期的なメンテナンスが、結局、安く済むのです。
ぜひ、ご検討を・・・・・・・・・・・
早速のUP有難うございます。
がんばって交換しますね!
いや~緊張してきました・・・。
毎シーズン確実に整備していられるので、必ず長持ちしますよ!
サービスマニュアルをお持ちとのことなので、ゆっくりやれば、そんなに
難しいことも無いと思います。
わからないことがあれば、いつでも聞いてください。
応援しております。