近くタバコが値上がりするそうですね。
私は「喫煙」する人なので、悩ましいです。
昔、仕事でアメリカに行ったとき、向こうの仕入先の方と会食したのですが、
タバコが高いとぼやいていたのを思い出しました。
その方はヨーロッパからアメリカに移り住んだ元べルギー人だったと思うのですが喫煙派。
スパスパ吸う私に「日本はタバコが安いんだね?うらやましい」、「アメリカはすう場所も
限られているんだよ」と言われました。
当時はすでに、飛行機の中はNG、向こうの空港も建物の中はNG、で、国際線から
国内線への乗り換えのときもわざわざ空港の外のタクシー乗り場まで行って、居合わせた
スパニッシュ系の方々に混じってスパスパしていました。
やめればいいのでしょうが・・・きっぱりやめた方!尊敬申し上げます。
さて、BF135A4/BF150A4のMMCは以前に申し上げましたが、スパークプラグが
イリジウムの「IZFR6K-11」から、通常タイプの「ZFR6K-11」に変更になっております。
価格が安くなりましたが、寿命は短くなると思うので、良く乗る方はできれば毎年
交換してください。最近のエンジンは高性能、低燃費の為か高圧縮傾向にありますので
チビるのも早く感じます。たまに「ピンチ、エンジン不調だ~」と言われて行くと、
プラグが1本死んでる~なんてことがあります。
プラグ1本に交通(出張)費を払うのは、非常にもったいないと思います。
できれば予備も積んでおきましょう。
で、BF9.9Dの整備の続き、今度は「タペット調整」です。
まず、タペットカバーをはずします。
このカバーにはゴムのパッキンがついています。再使用可能ですが、
ヘタるとオイル漏れを起すので、その場合は交換です。
次にフライホイールカバー(リコイルASSY)をはずして、フライホイールとカムプーリーを
むき出しにします。スパークプラグもはずします。
(写真をクリックすると、拡大します)
フライホイールにはTマーク(タイミングマーク)がありますので、写真のように
ボディー側の印とあわせます。次に、カムプーリーの1番の印とボディー側のTマークが
あっているか確認し、2番になっていれば、フライホイールを360度まわして
1番にあわせます。回転は、必ず時計回転の方向に回します。
1番がTマーク位置にあるときが、1番(上の)ピストンが上死点にある位置です。
実はピストンは両方同時に上下していますが、点火は別々です。で、1番が
「圧縮上死点」でも2番は「掃気中」なのでバルブは閉じていません。
で、IN側0.15~0.19、EX側0.21~0.25に調整します。
ロックナットとタペットアジャストスクリューを緩めてシックネスゲージ(隙間ゲージ)
をバルブとの間に入れて、スクリューを締めて隙間を計ます。
隙間が調整できたら、ロックナットを締めて、再度隙間を確認します。
1番ができたら、次は2番(下側)です。フライホイールを360度まわして、カムプーリーの
2番マークとTマークを合わし、同じように調整します。
ちなみに、作業は冷間時(エンジンが冷えているとき)に行います。
そして、BF9.9Dのロックナットの締め付けトルクは8Nmです。
自分で作業する自信の無い方は、もよりのマリンショップなどに依頼してください。
但し、その方でも、「どういうことをしないといけないのか」と知っておいていただきたい
と思います。
私がいつも感じているのは、ほんの少しの簡単な調整でエンジンのコンディションが
維持できるのに、あまりこういった情報が広まっていないのがもったいないと
思っています。シックネスゲージがあれば、BF9.9Dならそんなに時間は掛かりません。
4ストロークエンジンにはバルブがつきものです。
オーナー様が自分でされるようなら、本当にうれしい限りです。
マリンショップに整備に出すとき「ついでにバルブのタペットも調整しといて」
といったいただければ、それも最高です。
エンジンとうまく付き合い、最低限の費用で長期間使用してください。
それで、もっと海や湖で遊ぶ方が増えたら・・・・・
大変うれしい限りですね。
では、ここらで一服しますか・・・スパスパスパ・・・・