Dr-Hの船外機のお話

船外機のメンテナンス

JCI懇談会と2馬力+エレキはダメなんです!

2012-01-27 19:06:53 | ブログ

みなさま、ご機嫌はいかがですか?

なんと、3日連続のブログ更新です!

なまけもののワタクシが・・・・明日は雪が積もります?

(ヒマなだけだろうという声も聞こえてきそうですが・・)

本日は朝から、高速に乗って・・・・・

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ここで降りました・・・・で・・・・

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ここに行って来ました。久しぶりです。

昔はお客様がボートを保管されていたりして、よく修理とか

来ていたのですが・・・・

実は本日、日本小型船舶検査機構、大阪支部様の懇親会にお誘い

いただきまして、参加して来ました。

お話のメインは、①検査上の注意事項や②ミニボート、可搬型ボートを

取り巻く状況などについてです。

①では、忘れていたことを再確認できたりして大変有意義でした。

②では、実はミニボート(3m未満)は検査機構の管轄外ですが、

いろいろと社会問題になったりしていたりと・・・

過去5年間に全国でミニボートが203隻海難事故にあっていて、死傷者が

22人おられ、そのうち49隻が転覆事故であったとのこと・・・・

あと、検査や免許がいらなくても「船舶」なので、海上衝突予防法などを

遵守しなくてはいけないのですが・・・・

(海上での右側通行、斜め前方船との衝突回避動作、港の入り口や

航路内での停留禁止、防波堤の突端を走る場合の右小回り、左大回り、

夜間の灯火表示など・・・)

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眺めの良い部屋で、有意義な議論が交わされます。

あと法令の解釈とか・・・・

よくボートの内側の両側に船舶検査済票(検査番号)を

貼っている人がいますが、明確な違反であると・・・

漁業で網を上げるので、外側に貼っては見えないとか

理由が無いと、奈良県で警察に検挙された例もあるそうです。

さらに、私も解釈で以前から興味があったのは、

2馬力船外機とエレキの両方を搭載した場合の解釈です。

Product_photo_bf2 Edge_maxxum01_3

同時に両方使うと、免許や検査が必要とは思ってはいたのですが・・・

法令の解釈では、搭載したものの馬力の合計で1.5KW(2馬力)未満である場合に

はじめて免許、検査不要になるとのことで、たとえば写真のBF2DとEDGE45を

両方セットしていただけでNGになります。

実際に京都府にて、検挙となった実例もあるとか・・・・

みなさま、注意しましょう。

懇親会の最後は、食事会です。前も、両となりの方も業界のベテランの

みなさまに囲まれて、斜め前は支部長さまが座られて、

キンチョーします。

大発見がありました。

レストランに入ったとき、以前は無かった「石釜?オーブン?」

があったので、なにかなと思っていたのですが、近所のお姉さま達が

たくさん食事をされていて・・・・以前はおば・・いやお姉さま達はお一人もおらず・・・・

私は知っています。近所のお姉さま達がお昼に「ガールズトーク?」

をするレストランは、味、価格、ボリュームとか三拍子そろっていることを・・・

ヤマハマリーナ浜名湖のレストランとか、ヤンマーマリーナ(琵琶湖)のレストランとか、

平日のお昼は、おば・・お姉さま達がたくさんおられます。

そして、いずみさの関空マリーナのレストランですが・・・・

私はまた食べに来たくなりました。

すごくおいしい本格的ピザが、パスタが・・・・

タバスコも例のやつではなく、自家製?です。

調べたら、食べログとかにも紹介されていました。

こんどこの近くで仕事があったら、また来たいですね。

最後に飲んだコーヒーが、絶品でした。

進化していました、いずみさの関空マリーナのレストラン・・・あれ、

何の話やったっけ???

(おわり)


TOHATSU MFS2Aとオーバーヒート

2012-01-26 17:29:12 | ブログ

みなさまご機嫌はいかがでしょうか?

先日、電話でSWANS(サングラスメーカーの)Mさんと話をしていたら、

「フィッシングショーの準備で、目が回りそうなぐらいの忙しい」とか・・・

そうだ、2/4、5はフィッシングショー大阪ではないですか!

見学に行くなら、そろそろ情報を仕入れて、見学するポイントを

下調べしておかないといけません。

一応、業者日でも中に入れてもらえますが、下調べをしないと

「単なる釣り好きのおっさん?」がうろうろしているだけになってしまいます。

昨年は岡田商事さんのカタログが前日ぐらいに届いて、知りたいポイントを

絞ってから会場に入れたので、TALONとか深く質問できて助かりました。

ああそうだ、SWANSさん情報ですが、村上プロがブースに居たり、

深江プロ・・・は遠征中なので、特別なVTRで登場するとのことです。

さて、今回のお題はTOHATSU MFS2Aです。

Mfs2a

お電話があって、「トーハツ船外機ですが、修理できますか?」と、

出来ます、出来ます。

実は私、以前に勤めていた会社でよく販売していた船外機は「トーハツ」さんです。

M140A2~M2.5B(だったかな?)まで、全機種販売しました。

お気に入りはM70C、軽くて、パワフルで、故障が少なくて、ロワケースは

90馬力と一緒の大きいやつで・・・

「冷却水が上がってこない」とのことで・・・

Mfs

インペラーとポンプケースが熱で溶けて、ライナー(シルバーの金属のカップ)

にこびりついております。

Mfs2

おなじみ新旧比較・・・手前に古いほうあるのがわかりますか?

羽根が全部無くなって、「ちくわ」になっております。

Mfs2_2

ポンプケースのボルトを締め付けるまえに、必ず

グリスなどを塗っておいてください。

でないと次回・・・・塩噛みで緩まなくなることがあります。

このエンジン、たぶんゴミなど引っかかって水が上がってこないまま

かなりの時間、走っていたと思われます。

エンジンオイル給油口のキャップですが・・・・少し熱で溶けています。

(画像をクリックで拡大します)

Mfs2_3

プラスチックの溶ける温度は、100℃以上(120℃とか)ですよね?

ここ以外にも、燃料タンクとか少し熱で溶けていました・・・

かわいそうに、しゃべれたら「あついよ、あついよ」とか言いながら

走っていたのかも・・・

あと・・・・エンジンオイルを抜いて・・・・「ああああれれ」

白濁しています。

Mfs2_4

エンジンオイルの白濁は、

①オーバヒートによるヘッドガスケット部が抜けての冷却水の混入、

②排気管からの海水の逆流

③電気腐食による冷却通路、潤滑通路の隔壁破壊

④オーバークールによるキャブレターからのガソリンの混入(サーモスタット×)

⑤エンジンの逆倒し置きによるキャブレターからのガソリン混入

⑥間違えて水を入れた

等が考えられます。

⑥と淡水で上架艇ですから③は無いとして、④はサーモスタットを

チェックしましたが、ちゃんと閉じています。

オーバーヒートの履歴があるので、戦慄の①ということも・・

試運転します。①ならエンジンオイルが白濁するはずです・・・

Mfs2_6

少し長めに試運転しまして、新しく入れたエンジンオイルを再度、全部ぬいて

確認してみます・・・・白濁はしていません・・・

予想ですが、おそらく⑤ではないかと・・・

エンジンを置く向きの質問をされていましたし、抜いたエンジンオイルが

少し、ガソリン臭いような???

重大な故障では無かったようなので、ホッとします。

ついでにキャブレターもOHしたので、絶好調です。MFS2A君。

無事帰っていきました。

雪が少々、舞っている中を・・・・・。


BF225AとEFIでも長期間使わないときは燃料を抜きましょう!

2012-01-25 12:58:52 | ブログ

みなさまご機嫌はいかがでしょうか?

寒い寒い、本当に寒い!関東では平野部でも積雪したとか?

なぜ、なぜに大阪は積雪しないの?

(お仕事で積雪すると困る方、スイマセン)

私は何の為にノーマルタイヤでがんばっていると思っていますか!

この寒さ!ズル休み出来ないではないですか!

(降るなら、夜にお願いします。帰れなくなるパターンは、だめです)

冗談はさておき、すこし前の話ですが、お客様からSOSです。

「BF225Aのエンジンが、始動しません」とのこと、

なにやら、かれこれ5年以上エンジンを動かしていないとか・・・

とりあえず、各部点検していきます・・・

「んんっ」燃料ポンプの作動音がしません?

バラバラバラと・・・

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電圧を測ります。キーONで確かに12.・・V流れております。

高圧側燃料ポンプが・・・チーン・・・であります。

摘出手術を開始です。

かっこよく「ではメスを・・・」といきたいところですが、

となりに美人看護士さんはいません。

寂しく一人で手術です。

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微調整がいる部分は写真を撮っておくと、あとで便利ですね。

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インテークが見えました、ベーパーセパレーターの摘出に入ります。

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ベーパーを分解して、「心臓」いや「高圧燃料ポンプ」を摘出に

かかります。

「うわっ・・・・錆びている・・・」

何年ぐらいまえのガソリンが残っているのでしょうか?

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高圧側燃料ポンプを抜いた後に入っているガソリン?いや、

普通、ガソリンは濁っていません。透明ピンクです。

臭いは・・・・・「甘~い」・・・腐ったガソリンの臭いです。

鼻を突く「刺激的な香り」もしません。

おいしい成分は、遠い昔に揮発し去ってしまったようです・・・

この「元ガソリン」・・・いえ現在「迷惑な液体」を排出します・・・

「うえっ・・・」とろみ成分も自然に追加されたようです。

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「元ガソリン」いや「迷惑な液体」は、ゼリー状の「迷惑なカス」にも

変身していました。ツブツブしているのが見えますか?

(画像クリックで拡大します)

ベーパーのタンクも確認・・・・「喫水線」みたいな、迷惑な汚れが・・・・

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ヤマハスーパーキャブレタークリーナーで掃除します。きれいになりました。

好評の、新旧部品比較です。

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ガソリンがあまりにも古いと(すでにガソリンではなくなっていますが)

こんなことになることがあるんです。

長期間エンジンを動かさない場合は、必ず

ベーパーセパレーター内などの燃料を抜きましょう!

取扱説明書にも書いております。

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これは、メーカー、機種、EFI、キャブレター問わず原則です。

キャブレターよりEFIの方が放置に強いのは、私もそう、思いますが、

さすがに5年は・・・・ご覧の通りです。

燃料ポンプを新品に交換し、各部の燃料を抜いて新しい燃料を送って、

「血圧」いや、「燃料圧力」「燃圧」のチェックをします。

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サービスマニュアルに書いてある「規定値」の範囲に

収まっております。試運転します。直りました。

さてEFIエンジンのオーナーのみなさま、長期にエンジンを動かさない場合は

燃料を抜いてくださいね。

ホンダ船外機の場合、ベーパーセパレーター内のガソリンは

キャブと一緒でマイナスドライバーがあれば、簡単に排出できます。

モデルによって、チルトアップしたり、排出ホースの位置とかいろいろ

ありますし、抜いた燃料の受け方もあるので、購入店で教えてもらうか、

シーズンオフ前に購入店で「格納前点検」時に実施してもらってください。

あと、再始動の前には、プライミングポンプ(手もみポンプ)で完全にガソリンを

船外機に送り込んでから、ゆっくり「キーON」「キーOFF」を数回繰り返してから、

(ON-OFFを3~10回ぐらい)エンジンを始動するようにしてください。

交換した「高圧側燃料ポンプ」ですが、ガソリンの無い、俗にいう

「空回し」をすると、ポンプが焼きついて壊れる場合があります。

(ホンダではありませんでしたが、ほぼ新品を焼きつかせた方、目の前で見たことが

あります・・・・かわそうでした・・・結構高い部品です・・・)

みなさま、くれぐれも・・・・・・お願いしますね。

なお今回の分解で、明らかな「水分」は発見されませんでした。

ガソリンだけでも・・・・怖いですね。

さあ、復活したBF225A

活躍を期待していますよ・・・・・。


2012年初聖地とノーマルタイヤ

2012-01-19 11:52:20 | ブログ

みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか?

昨日、ボトムコンタクトの井上さんに会いに、聖地池原に行って来ました。

もちろん、お仕事で船外機のセットのお手伝いです。

井上さんのブログ↓

http://botocon.exblog.jp/

http://www.imakatsu.co.jp/_report/?name=ikehara

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走っていますと、CR-V君の外気温度計が「マイナス2℃」になります。

いやな予感がします。

聖地池原&七色ダムの現地は、南紀(和歌山)に近い気候なのですが、

途中に通る「近畿の屋根」と呼ばれる?大台ケ原近くなどは、このシーズンは・・・・

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トンネルを抜けると、そこは・・・

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やっぱり雪国で・・・・・

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やっぱり私はバカなので・・・・

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今年も「ノーマル」タイヤです。

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しかも雪を見て、犬のように喜んでいます・・・

しか~し・・・・やはりノーマルタイヤです。

上り坂はさすがにCR-V君、4WDなので、一瞬「ズルッ」と空転しても、

その後はちゃんと上って行きますが・・・・・・

キツイ下りの、しかもカーブで、曲がりながら凍結の罠である

橋があったりして・・・・

超、超超、超超超低速でゆっくり下ります。

上北山村あたりになってくると、凍結も雪もほとんどなくなります。

何とか無事到着して、お仕事の現場へ・・・

40elpt

2人がかりで「人力」で40馬力を持ち上げて、セットします。

(覚悟はしていましたが・・・・本当に人力でした・・・・助っ人は大変です)

井上さんは普段はバスフィッシングのガイドですが、ボートや船外機の

ことも詳しく、2人で手分けして作業するので午前中で90%完了です。

午後からはタコメーターを取付たあとボートを浮かべ、リモコンケーブルの

微調整(最終調整)やプロペラのマッチングテスト等を行います。

今回はボートと船外機のマッチングを出すのに時間が掛かりました。

中~高速でピッチングが発生しやすく、何度も走行テストをしては

調整し、完了しました。

こういったことは結構多いというか、当たり前なのですが、

ボートと船外機がそれぞれ違うメーカーの場合、テストランしてマッチング(セッティング)

を出すのはボート業界では常識です。

ボルトオンするだけで最高の走りをするなら、私たち「業者」は要りません。

でも悲しいかな・・・結構あるんです・・・全くむちゃくちゃなセットのままのボート・・・

プロペラピッチの不良、エンジン高さの不良、トランサム角度の不良・・・

出来るだけ最高の状態で、走っていただきたいものです。

さて、今回の作業場所であったレンタルボート店さま、レンタルボートのエンジンには、

ホンダ船外機をたくさんご使用していただいております。

BF9.9DやBF15D、BF20Dなどです・・・

Bf99t_2

当然、BF2Dも・・・

Bf2t

やはり業務使用の現場では、ホンダ船外機が活躍している場面が多いですね!

うれしい限りです。

あと、平日にもかかわらず、バスフィッシングに来ている人が意外と

多かったのもびっくりしました。(春/夏ほどではないですが・・・)

皆さんちゃんと釣って帰ってきて、レンタルボート店さんに写真を撮って

もらっていましたよ。

さすが「聖地」です。

しか~しみなさま、冬の池原&七色に行くときは、ぜひ

「スタッドレス」タイヤで、出かけてください。

私は・・・・・・・次回は3月まで「行けませ~ん!」


2012初琵琶湖でジーク・ジオン!

2012-01-17 16:24:06 | インポート

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

ワタクシは先日、年明け初めての「マザーレイク」琵琶湖に行って来ました。

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毎年同じネタですが、比叡山はこの時期が一番きれいと思います。

日頃お世話になっているお店に立ち寄って、新年のご挨拶を・・

おっと、この寒さのなかでも、バスフィッシングをする人は出動です。

Photo_2

午後からは、レンタルボートさんにBF9.9Dを数台、買っていただきましたので

担当のショップさんと一緒に、エンジンを載せ換えます。

琵琶湖は船底にカキなど付かないので、ボートを上架することが少なく、

係留したままでエンジンを交換します。

で、私がお手伝いに行くというわけです。

Bf99d

2人がかりで、耐久性抜群のA社15〇MHLを1台をはずします。

これは2ストです。琵琶湖ではNGなので、故障は一切していませんが、

交換となりました。(たぶん、海で第二の人生を歩むのでは?)

お次に、数年前に納入されたB社9.9エンジンを数台はずします。

これは、4ストロークですが???

エンジンは掛かるのですが・・・・おっと全部ダンパーが抜けてしまっています。

このエンジンより前に納入されたBF9.9Dが、となりで「シャキッ」としています。

担当のショップさんも、「同じ9.9やのになあ・・・・」と・・・

私は、鼻高々です。

このB社製、試しに数台導入したらしいのですが、いろいろあって・・・・

予備役に編入となりました。

よくある話ですが、「試しに」とか他社さんのエンジンに変わってしまったり

することがあるので、油断も隙もありません。

担当のショップさんも、「業務使用ならホンダかA社にした方が良い」と

何度も言ったとのこと。

ここのレンタルボート店さんと、となりのレンタルボート店さんは、両方とも

ほぼ全部、ホンダ船外機をご使用いただいています。

全部で80台ぐらい、あるでしょうか?

レンタル店の社長「ホンダが一番や!」とうれしいことを言ってくれますが、

「2馬力(BF2D)をくるっと回して、後進にするとき、スロットルケーブルが

引っかかるので、改良をしてほしい」とか、厳しいご意見も。

「ホンダの人が来たら、直接言うねんけど、最近は来えへんな?」

そう、以前に市場調査などで課長さんとか、一緒に見学していただきましたので、

その時のことを・・・

厳しいご意見は続きますが、とりあえず「試運転に行ってきます」と・・・

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ショップさんと1隻ずつ、試運転に出ます。

めちゃくちゃ寒いです。

不具合が無いか、セットは適格か、ペラのピッチは合っているか?

短時間ですが、チェックして、次のボートで試運転を・・・

全部OKです。

で、夜は、他のベテランショップさん2名も加わって、プチ新年会に・・・

みんなサービスの超ベテランさんばかりなので、

修理の熱いトークが続きます。

そのお一人の紹介で、2件目は瀬田にある「サイド3」へ・・・

「ジーク・ジオン!」

「ジーク・ジオン!」

誰かが叫んでおります。

わたしは連邦の方が、好きなんですけど・・・

ちなみに「セイラさんがいるかも」というので

私は付いていったのですが・・・・残念無念・・・・

「今回は、イマセンデシタ(泣)」