Dr-Hの船外機のお話

船外機のメンテナンス

BF130AXとBF15Aが退院し、BF2D6が格納され、BF25D4が入院しますが、バッテリーが無

2012-11-26 13:58:44 | ブログ

みなさま、ご機嫌いかがですか?

先日、宅配便が届いて・・・・

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おっと、きました、きました・・・・

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ER-780AT・・・・そう、フィッシング潮立リモコンです。

ユニカス製で、ワイズギヤより販売されている優れもので、

タイマーをセットすると、自動でシフト操作をしてくれます。

オーナーはマロール製の釣楽リモコンと迷った末、こちらに

されました。

(私は、どちらも優劣付けがたいと思いますが・・・単なる好みでの選択??

シフト時間の間隔の調整が潮立リモコンがエレキでいう無段階で、

釣楽リモコンが10段階になるとか~)

後日、セットに行く予定です。

ハイテク、大好きです。楽しみ~。

さてさてMercドライブA1修理のEさま、業務連絡です。

お電話でお話をしていましたバッテリーの件ですが・・・

トリムを動かそうとしたら、動かないのでいろいろ調べていったら、

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8.9Vしかありません。

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マリーナで充電しましたが・・・・ダメのようです。

比重計も、全く浮きません(上がりません)。

5年ぐらい(以上)はお使いでは?と思うのですが・・・その後、

マリーナさんに確認しましたが、買いに走った記憶は無いとのことで???

とりあえず、寿命には間違いないし、

逆に1年ぐらいの新しいバッテリーとも思えません。

とりあえず、お伝えしておきます。

で、現状は・・・以下の通りです。

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これから不具合箇所を探っていきます。

さて、先々週から点検修理に入っていたBF15AMですが、オーナーに

迎えに来てもらって、ドナドナ帰っていきました。

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始動性も1発で掛かるぐらいで、絶好調です。

しかし老体には違いないので、いたわってやってください。

お金を掛けて若返り手術をするもよし、新型に買い替えもよし、

マリーナのNさんと、ご相談してみてください。

中古でご契約いただきましたBF2D6SCHJですが、分解整備も試運転も完璧に

終わって、ラッピングしてプチ冬眠支度しております。

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Kさま、お引取りの際は、数日前にご連絡ください。

絶好調であります。

そしてそして、7月から入庫していましたBF130AX XNですが、

先日、セットもさせていただきました。

お客様のお仕事場まで出張し、今までの115HPをはずして、

セットします。

最近は夜明け~日没までの時間が短く、でも日没までに仕上げないと

いけないので、朝の7:00から勝手に作業を進めさせていただいて、

なんとか17:00ギリギリで陸上試運転まで終わりました。

で、いつも船外機の運搬は・・・・

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これです。

Uさま、お昼のお弁当とか、3時のおやつまでいただきまして、

有難うございました。

帰りに取れたての新鮮なお野菜まで・・・

カブはシチューにして食べたら、おいしかったです。

その他は、本日いただきま~す。

今回は、簡易クレーンをもって行かなくても良いし、楽でした。

BF130AX君、あとは頼んだぞ!!

今週は、冬季点検でT様のBF25D4LHTN君と、入れ替わりで来来週はK様

BF30D4LHTN君が船底補修と一緒に入ってきます。

(LHTN??はLRTNのバーハンバージョンです)

冬季点検のシーズンとなったのですね。

どうりで最近、寒くなったと思いました。

LEDライトの取り付けのご依頼もあります。

こんなに不景気な時代です。

たくさんの修理や艤装のお話をいただきまして、ありがたいお話です。

有る意味、海(湖)の恵みに感謝でございます。

あと、部品販売のコーナー、少しずつ点数を増やしています。

http://www.hondamarine-hanbai.com/html/

なにかリクエストやご意見がございましたら、何なりとお申し出下さい。

あと、今年も約1ヶ月となりました。

ラストスパートで、

がんばりま~す。


BF130AX完全復活や!!(BF130Aの内部アノードの説明あり)

2012-11-20 15:06:23 | ブログ

みなさま、ご機嫌いかがですか?

本日は朝いちから31ftのボートオーナー様がご来店されました。

前回お会いしたとき、お体が優れないとのことだったので心配だったのですが、

お元気そうで、何よりです。

AIS装置(船舶自動識別装置)とLED簡易集魚灯の艤装のお見積依頼を

いただきました。

セット後は当然、テストをしますよねと、うれしいお言葉もいただきまして、

今年最後の海上実地テストが待っていると思うと・・・(ヨダレが・・・)

アオリイカ、待ってろよ!

さて、お客様に甘えて長々と修理に掛かっていましたBF130AXですが・・・

いえいえ、直ったと思ったら、違うところが発覚し、またさらに・・・を繰り返して・・

Bf130

完全復活です。

(同じ色のCR-V君が、後ろで喜んでおります、やはりホンダはシルバー?)

実は来たときは、少々アイドリングが不安定とのことだったので、それの

点検と消耗品の交換がご依頼内容だったのですが・・・

Bf130_2

こんなところまで修理をしないといけないほど・・・

恐るべし〇〇オークションとNCNR・・・

(写真をクリックすると拡大します)

130eacv1 130eacv2

アイドリングは不安定ではなく、絶不調だったはずですが・・・

(左メンテナンス前、右がメンテナンス後です・・・違い、わかりますよね)

あとPGMインジケーターが点滅し、履歴が残っていて、調べると

クランク温度センサーの配線がぶっちぎれていて・・・

ギヤオイルは以前のブログのとおり、水が入っていて、

これで、もう診れるところは全部診たと思うので、大丈夫と思います。

BF130AX,良く耐えたね・・・・

さて、最後のチェック、陸上試運転します。

少し前の試運転では、上記に書いたような不具合が出て途中で終わって、

プロフェッサーY様やT課長に電話してご指導を仰いだりしていたのでしたが

おかげさまでやっと・・・

Bf130_3

アイドリングも超~安定しております。

どうだ~!

完全復活やー!

オーナーUさま、完全復活しました。ご安心ください。

ついでに電子聴診器で・・・

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「は~い、服をめくっておなかを出してー」

幼いころ〇〇ちゃんとしたお医者さんごっこは、思い出しません!ハイ。

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パワーユニットは、ばらしていませんから、音で外からベアリングなどの

異音がないか聴診をします。

気休めかも知れませんが・・・・

さらについでに

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発電機、整流器などの異常が無いかも調べておきます。

さすが独立したACジェネレーターを持っているBF130AXです。

アイドリングからビンビン発電しておりマス。

しかしBF130Aはバランサーが組み込まれているので、ホンダ船外機で

一番の低振動と勝手に思っていますが、おかげで役不足の陸上試運転

スタンドでも安心して試運転で高回転までブンブン回すことが出来ます。

メーターもオーナーにお持ちいただきましてので、当然チェックを・・・

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ホワイトメーターは全部動いていて、安心します。

(本体が・・・・でしたから、ホッとしましたよ)

あと、最後にBF130Aの内部アノードの入っている位置は、

まず、インテークマニホールドの内側と・・・

Bf1301_3

その内側(インテークをはずしたら現れる)オイルクーラーと・・・

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スパークプラグのすぐ横の、ウォータージャケットの内側です。

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BF130Aのオーナー様、とくに係留保管の方は、

上架整備のときに2年おきぐらいで必ず交換しましょう。

(毎年換えてもいいですよ、そのほうがネジが緩みやすいし・・・)

係留のままでも出来ないことは無いですが、海に工具や

部品を落とすと・・・・悲しいです。チャポ♪

さてこのBF130AX,船体へのセットのお仕事も追加でいただきました。

有難うございます。

がんばりました、BF130AX!

次は大切にしてもらって、長く長く使われることでしょう。

復活です!


BF40A4の点検と中古BF2D6の納品前点検と、耐電蝕性の順位

2012-11-19 16:50:07 | ブログ

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

先週はいろいろと忙しい1週間でした。

人との別れや、中古船外機やボートの買取で出張したり・・・

そうそう、これもありましたね!

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毎年恒例の、ボジョレーです。

まあこれは、フルーティーですから味わうというより、お祭り?

飲むための口実は何でも良いのです。

さらに、口実があると「せっかくだから」と・・・ボトル1本空けてしまって・・・

ああ、おいしかった!!

さて、先週はBF40A4が定期点検にやってきました。

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このオーナー様、船体もエンジンもピカピカです。

点検も毎年、インペラー交換したり、油脂消耗品を交換したり、

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プロペラもステンレスで、ぶつけたり、擦ったあとも無く・・・

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点検が終わって、私が別の修理のBF15AMを試運転中も、

居残りして気になるところを自分で点検されています。

これくらいかわいがってもらえば、BF40A4もずっと故障やトラブルを

起すことなく性能を維持できるでしょう。

さらに・・・・・・・

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ご来店があり、BF2D6 SCHJの極上中古がご契約になりました。

Kさま、有難うございます。

程度に関するメンテナンスは実施確認済みですが、

念のため、即日お渡しせず、中古ですから確実に納品できるように

その他の部分も確認し、納品前メンテナンスを実施していきます。

まずは、やはりクラッチ部分

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クラッチアウターとベアリングを確認し、アウター表面やベアリング、

その他錆びなどないか確認です。

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お次はクラッチシューとスプリングです。

使用回数が少ないので、ほとんど減りもありません。

その他、いろいろ(企業秘密)分解、点検します。

当然、費用や時間が掛かりますが、私達プロショップは中古でも、

NCNRで許していただけませんし、納品後トラブルが起きるほうが、

上記の費用をあっという間に上回りますから、事前に予防するほうが、

絶対的に安く付くのです。

場合によっては信用となり、お金では買えないものが手に入ります。

皆様のお付き合いの有るプロショップさんでも、たぶんそうだと思いますよ。

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その他、ケース、バイ、ケースで防錆処理、タッチアップ、防電蝕処置、

グリスアップなど行います。

それらや、後々のアフターサービスを考えると、お買い得です、店頭販売。

(近くにプロショップが無い方は通販しかないですが、やはりアフターサービスの

整った通販店で購入しましょう)

最後に、金属の電気腐食の基本的なお話です。

VOLVO PENTAさんより、電気(科学)腐食についてプロショップ向けの資料が

出されています。

Photo

私のようなアホな人間でも、仕事の上で知っていないといけない基本なので、

必死で理解しようと勉強します。

で、内容全部をアップすると、著作権法に触れるとコワいので、

ちょこっとだけ、

電気腐食(電蝕)しやすい順位を書いた表が載っていますので、

これだけを・・・・

(画像をクリックすると、拡大します)

Photo_2

(VOLVO PENTAさま、問題があればご連絡ください、すぐに消します)

表は上になるほど耐電気腐食に強く、下になるほど弱いです。

数値は・・・大人の事情で消しております。

で・・・・一番下のマグネシウムは、VOLVOのスタンドライブなどを

淡水で使う場合、昔はジンク(亜鉛)と交換後、進水式したものです。

下から2番目が、皆様ご存知のジンク(亜鉛)です。

上記の2種は、耐性が弱いので、犠牲になっているのです。

その少し上に、ショックを受けそうな順位で・・・・

「アルミニウム合金」は、意外と順位が高くありません。

昔、研究所の方が琵琶湖にこられたときにお話をしていて、

その方は4輪から船外機に来たときに、船外機が何で

出来ているかを知って、びっくりしたとおっしゃっていました。

そりゃ、ロシアの潜水艦のように、チタン合金で船外機が

出来ていたら、私もうるさく「アノードを換えろ、アノードを換えろ」という

ことも無くなるのですが・・・・

昔、修理に持ってこられた船外機の壊われた理由を聞かれ、

メンテナンス不良を告げたとき、

お客様にこっぴどく叱られたとこがあります。

「海で使うのだから、耐腐食性や防水性は完全ではないのか」と・・・

「いいえ、お客様のメンテナンス不良と、勉強不足です」と、

言うと喧嘩になるので、こらえましたが、

真実は変わりません。

壊れた後、そのメーカーを罵って、他のメーカーの船外機を

買われる方がおられるそうですが・・・・

やはり真実は変わりません。

「船外機は、アルミニウム合金です。」

ですから、アノード(ブロック内部も)を定期的に交換しましょう~

(終わり)

(注)船外機はアルミニウムの合金ですが、その成分は各メーカーに

よって、極秘中の極秘の成分となっております。

マリンアルミとか言われたり、電気腐食に対して耐性を高める

成分となっていたり、塗装を何層にもされています。

ですから、アノードを定期的に交換されるなど適切なメンテナンスをすれば、

長く使用できますので、ご安心ください。


BF90AとかBF130Aとか、プロペラシャフトホルダーが抜けないときの裏技です。

2012-11-12 20:04:18 | ブログ

みなさま、ご機嫌いかがですか?

先日、お客様よりいただきました。

Photo

今年、ご自身で作られたお米だそうです。

有難う御座います。

「おおおぅ、これでぶじにとしがこせそうです!」

さて、今回はブログに書くかどうか少し迷ったネタです。

少々批判もあるかも知れません。

真似するかどうかは、自己責任でお願いします。

プロペラシャフトのウォーターシールが破れて、ギヤケースの中に水が入っていた

場合など、プロペラシャフトホルダーを抜いて、ウォーターシールを交換する

必要がありますが・・・・

大抵、塩噛みで、簡単には抜けません!!

超巨大スライディングハンマーなどで、みんな抜いているようですが・・・・

少し前に、O兄貴に「〇社さんの高馬力船外機には、シャフトホルダーを

抜くために、ネジ穴が切ってあるらしいよ」とお聞きしまして・・・

さすがです〇社さん、これは大変参考になります!

特許とかあれば、完成品に組み込むのはNGだと思うのですが、

現地で、参考にさせていただくのは大丈夫でしょうか?

(問題あれば、連絡ください。すぐにこの記事を消します)

で、最近、すっごく強烈なやつは、これです。

Bf13015

プロペラシャフトホルダーに細いものから順番にドリルで穴を開けて、

私は6.5~7mmまで開けて、8mmのタップでネジを切ります。

奥行きは可能な限り、20mmとか開けています。

貫通はさせません。(理由は後ほど)

ずん切りのボルトをホームセンターで買ってきて、

プーラーとセットして・・・

塩噛み野郎が勝ってネジがぶち折れるか?

軽~くギヤケース周辺の暖めを、プーラー君の仕事のアシストを

ヒートガン君に「ブォー」とさせます。

「ククククッ・・・キュキュクククククク・・・」

なんか、いけそうな音が、工具を回すたびに

聞こえ出したら・・・・

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おおっ、塩塩しおしおしお塩ししししおし・・・・・

抜けました。

これでいまのところ、全戦全勝です!

修理が終わったら、ネジを切った穴には、耐油性のシリコンを

つめて、上から塗装をしておいてください。

(電蝕防止のためです。)

なので、向こうまで貫通はさせません。

残念ながら、BF225Aクラス、BF150Aクラスでは、まだやったことが

ありません。

専用の長~いプーラーとか、あるのですが・・・

前の会社のときは、数戦目で工具が・・・チ~ン♪

昇天されました。南無阿弥陀仏~

これ、出来ない機種、出来ないメーカーあります。

あくまで参考までに・・・・

ご自身でご判断ください。

ではでは、本日は閉店ガラガラ~


BF15Aのインペラー&内部アノード交換と、BF130Aは、もう少し時間が掛かります。

2012-11-10 12:12:15 | ブログ

みなさまご機嫌はいかがでしょうか?

先日私は、久しぶりに修理時の試運転で使うガソリンを買うため、

昼休みに携行タンク(消防法認定品)をもってガソリンスタンドへ・・・・

ポータブルタイプの船外機の修理の場合は、必ず持ってきてもらうように

しているので(昔、調子が悪いと持ち込まれたSeaPro10でどこも調子は

悪くないが・・・・燃料タンクを持ってきてもらうと、軽油が混じっていました。)

あまり、使うことはないのですが、BF130Aの試運転なので・・・・

「ありゃりゃ~」いつも買っていたガソリンスタンドが、いつも間にか

廃業しています。

仕方が無いので、少し遠くのセルフ店に入って、係員に給油を

(手数料覚悟で)お願いしますが、

「うちは携行缶はダメなんですよネ~」と、相手にしてもらえません。

さらに遠方に・・・・そこはセルフ&係員給油のお店で、きれいな

おねえさんが、給油してくれました。

遠くまで来て良かっ・・・いやいや、大変でした。

おかげで、お昼休みを5分オーバーしてしまいました。

最近はガソリンを買うのも大変です。

さて、本日はBF15Aのインペラーと内部アノードの交換です。

15a

この年式ぐらいエンジン、最近修理に入ってくること多いです。

新型の丸頭に代わったのが2003年ですから、最低でも9年ぐらいは

経っています。

その他、BF90A,BF130Aなども、10年とか、15年ぐらい経っている

ものの修理のご依頼が多いです。

これくらい長持ちすると、というか、修理ですから、これからもずっと

使えるのですから、いつまで使えるのでしょう?ホンダ船外機。

これだけ耐久性の高い製品です。

メーカーさんお願いします。

30年、いや20年ぐらいは部品のストックお願いしたいです。

世間一般の常識の10年では、まだまだ現役ピンピンですからね。

15a_2

インペラーが欠けております。

危ないところです。

ギヤケースの取り外しは過去に紹介済みですから、この機種のコツを・・・

吸水パイプ(ポンプケースから上部に水を上げるパイプ)が、

特にSJタイプ(トランサムS)では、接続にコツがいります。

Bf15a2

ギヤケースをくっつけながら、手を入れて人差し指と中指などで、

このパイプをはさんで、ポンプケースの接続部に誘導しながら合体させてください。

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あと、サーモスタットに「向き」があります。

中心部のすぐ近くに、0.5mmぐらいの穴があります。

(画像をクリックすると拡大します)

Photo

この穴が下に向くように、セットします。

小さい穴ですが、見えるかな~見えないかな~

あと、インテークをはずすと・・・・

15a_3 Bf15a

上の丸い穴が、サーモスタットの入っている冷却水の通路で、

その下の2つは混合気の吸い込まれる吸気通路、縦長の弓形の

穴が、排気ガスを排出する穴(通路)です。

それぞれのフタとなる「インテークマニホールド」側に、

内部防蝕亜鉛(アノード)が付いていて、エンジン内部を電気腐食から

守っています。

今回は減りが少ないので、ワイヤーブラシで表面をきれいに磨いて、

再使用します。

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最後に、アノードとボディーの導通を確認しておきます。

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いくら新品できれいなアノードが付いていても、導通が無ければ

腐食を防いでくれません。

ご注意を!

さて、昨日組みあがったBF130AX君、試運転を前に、

130_3

細部をチェック・・・・あれ・・・・

ギヤオイル量をチャックしようとドレンプラグを開けたら、下から・・・

水が出てきます。

シフトシャフトのウォーターシールからギヤオイルがにじんでいたので、

バーチカルシャフトのオイルシールともに交換ずみですが、

水が入ったのは、我が作業場に来る前でしょうから・・・・

確かにギヤオイルは新品です。

水がポツポツあります。わかりますか?

130

実は、水が出てくる「つもり」は無かったので、トレイで受けておらず、

初めに「ジャブジャブ」とでた水は、床にぶちまけてしまって、

あわてて受けたあとでのこったのが、少しの水とギヤオイル全部です。

前にも書きましたが、オーナーは〇〇オークションで購入されたのですが、

購入時に「前のオーナーが親切に、ギヤオイル新品に交換済みで

送ってくれたんですよ・・・」と言っておられたので、ギヤオイルの交換は

せず、チェックもせず、量だけチャックしたので最後になてしまって・・・

(まあ、言い訳ですが・・・・)

原因は、こいつだ~

(画像クリックで拡大します)

130pe

ウォーターシール(オイルシール)のリップをめくると、

PEラインが出てきました。

う~ん。

なぜギヤオイルを新品にしたとき、水が入っているのに気が付かなかったのだろうか・・・

もしくは・・・・・・証拠〇〇・・・(単なる想像ですが・・・)

恐るべしのNCNR

あと、まだまだ・・・

私が「もっとむずかしーのを」と言うのを、神様が聞いていたのか・・・

130_2

自己診断を作動させると、インジケーターが点滅・・・

エンジン本体だけ単独入院なので、テスターで点滅させて回数を

確認すると、センサーのエラーの履歴が出てきました。

センサー系の病気を持ったままだったようです。

まあこれは、船外機専門店でないと、わからなかったかもしれないですが・・・

130_4

短絡のテスト中に時間切れとなりました。

本日夕方、オーナー様がレスパーツを持って、様子を見に来ていただきます。

完全整備目指してがんばっています、BF130AX!

復活は、目の前です。