ヤミノツカミDIARY

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死に至る前に

2005年12月27日 | 日常
 時間が経ってしまいましたが、羽越線脱線事故を取り上げます。
 3日前のクリスマスコラボでも(との氏が)仰ってましたが、今年は不幸な事故
の多い年でした。ならば、せめて年末くらいは……と思うのが人の情というもの。
 そんな憂いすらも断ち切るような今回の事故の痛ましさに、本当に今年は災厄の
年なのだなと改めて思いました。
 原因究明が論じられているようですが、物理的に考えて、ほぼ下り中の突風によ
る横転で決まりでしょう。
 だが、本当の意味での原因は――おそらく、老朽化ではないかと。
 あちらの地方は、特に雪が降ります。線路が凍結していることも珍しくないだろ
うし、それを解消するシステムがあるのかもしれませんが、それにしても導入され
たのはきっと十数年前。
 最新の技術による安全管理を行っていれば、もしかしたら事故も最小限の被害で
食い止められたかもしれません。だけど、それをしなかった。予算の関係もあるで
しょうが、「使えるものはそのまま使う」という元始の考え方が招いた悲劇である
と、そう考えることもできるのかも、と感じます。
 はっきり言いますが、事故は運です。運がよければ起こらないし、悪ければ起こ
ります。だが、取り組み次第でその確率は変えることができます。いつの、どんな
事故だってそうです。
 浅はかな考えが事故を引き起こす。その認識を忘れないように留めておかなけれ
ば、誰だっていつ被害者/加害者になるかわからないのですから。