Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

消えた20kg

2011-10-07 17:31:08 | Weblog
 僕が一番太っていたのは大学生の頃で、チビのくせに確か70kg近くあったんだけど、さっき体重計に乗ってみたところ51kgしかなかった(笑)。

 はかった動機は「最近痩せたなぁ。昔の服も合わなくなってるし」ではあったものの、まさかここまでとは。確かにお腹は引っ込んだし、頬もだいぶこけた気はするけど、20kgもどこへ行っちゃったんだ。予定のない日は1日中ベッドに寝転がってパソコンをいじってるのに。特に運動を始めたわけでもないのに。よく分からんねぇ。

 強いて言えば、米の量は減らしたかも。以前は大きめの茶碗に2~3杯だったのが近頃は1杯だけにしていて。それに伴って少食になったという感覚はある。こないだマックを食べた時も、ハンバーガーとポテトとチキンナゲットだけで気持ち悪いくらい満腹になっちゃったし。ただ、裏を返せば、その他には何の心当たりもないんだよなぁ。

 もし悪い病気だったらどうしよう。同性愛者じゃないからエイズは大丈夫にしても、例えば癌とかさ。変な話、児玉清って死ぬ前の段階で「この痩せ方はおかしいだろ」的な感じがあったじゃない。あとは喝の大沢親分も。毎日鏡で見てるから違和感を覚えないだけで、オレも久々に会う人には異様な風体に映っていたりして。

 実際、うちは癌の家系だしね。母方の祖母がさ、今、それで困った状態のようなんだよ。医者に「治りません」とはっきり言われたら、ひどく落ち込んでしまったんだって。オレはあの家と折り合いが悪くてお見舞いにも行ってないんだけど、赤ちゃんのように泣いたかと思えば今度は周囲に当たり散らしたりして。母も相当に参ってるみたい。

 まぁ5年生存率20%なんて告げられたら、狂うのもやむなしとは思うよな。「もう80なんだから寿命と追っかけっこなのに」と母は突き放すけど、そういうものじゃないじゃん、死の恐怖って。たとえ何歳になろうと、何年という区切られ方をするのがまずいわけでしょ。カラオケで「あと10分です」と言われると妙に落ち着かなくなる、あの感じのやつね(笑)。

 例えば、拘置所で死刑の執行を待つ奴よりオレの方が先に死ぬかも知れない。明日シックスナインの最中に窒息死するかも知れないんだけど、決定的に違うのは、オレはとりあえずまだ死のリアリティがないわけ。死の恐怖は言い換えると死を待つ恐怖であり、死刑囚の方がより強くそれにさらされてるというか。

 それこそ癌なんて、一種の死刑宣告みたいなものなんでさ。オレにはちょっと耐えられる自信がないなぁ。元々が肥えていたんでウエイトが減ること自体は喜ばしいんだけど、その原因が判然としないのがね……。別に死ぬのが怖いんじゃなくて、同じ死ぬんでも自分でコントロールしたいんだよ。病気で受動的に死ぬのは屈辱的なことに思えて、だったら首を吊ったり飛び降りたりした方がマシなんじゃないかって気持ちがどこかにある。

 ま、どうせいつもの気にしすぎのパターンなんだろうけど。事あるごとに死ぬ死ぬと言ってるオレみたいな奴が、得てして長生きしちゃったりするものだよね(笑)。


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