前回からの続きです。
飼い主の私が出血が怖くてお世話出来ない事、
ガンが大きくなってアカメが不自由になってきている事で13日に受診、
先生はやりたくはないであろうレーザーをしてくださる。
基本、包帯をかけることが難しい部分、それをわざわざ傷つけたくないのが本音。
皮一枚でも癌塊を塞いでくれているのはありがたい事であり、
癌塊は自壊したからといって、大きさは小さくならない。かえって出血、浸出液で厄介である。
ガンを肉眼で見える範囲で取ったとしても、場所柄マージンを取れるわけでもなく、完全に切除出来ないので、すぐに出てきてしまう事からも徒労なのだ。
気道孔の上でなければ、痛みのコントロールだけで、無治療で何もしなかったかもしれない。
濃厚な医療を望んでいるわけではなくても、次々と降りかかる難題。
幸いにも痛みは無いようである。
思うに、こんな姿になって見てられないと飼い主が嘆くよりも、
こんな大変な時にこそ、飼い主の協力が得られない病気の動物も気の毒だ。
良い時だけ可愛がられた事になり、
病を得てこそ飼い主が頼りの危機の時、「病猫の立場」でなく、飼い主側のストレス対策で処理されるか、みてられないので、病状を理解しないようにするはやめたいと思ってはいる。
でも、逃げないで調べるほど、打つ手もない絶望的な病気である。
ぬこかわゆす、猫は癒しだ、血圧下がるだ、
いや、本当の猫好きは、捨て猫助けては、コイツいやしいとエンゲル係数や治療のお金に悩み、捨てたニンゲンに血圧も上がるのだと思うが。爆。
12日ぶりの受診で、またまたガンが大きくなっていることに驚かれた。
体重は前回の4・3㎏から4・4㎏(輸液無し)が唯一の慰めであり、先生は「ちゃんと食べさせているんでしょう」とおっしゃった。
私は、今までもガンは経験したけれど、
隠れた体内でなく、外から日々成長が見えてしまうガンをケアするというストレス、
人の癌ですら冷静にサプリ等買わないのに、バカ高いサプリを考えてしまう、今の参ってしまった心境を訴える。
「この病気にに比べると、今までお世話になった肝臓がん、腎不全、口内炎、FIPすらも皆、生易しかったと思う。」と。
先生はキノコなんかより(←似たようなものだが、どうしてキノコと思ったのか、ナイス!笑)
猫に犬インターフェロンの研究とかもあり、あくまで研究ではあるが、それに金額を使うほうがまだサプリより安いかもしれないとおっしゃる。
追い詰められた私の心境はともあれ、とりあえず今日やる事の説明、
電話で聞いた止血の件だが、なるべくレーザーで焼いてみる事など、
その方法は色素を入れてガンを蒸散させる、癌の塊には抗ガン剤を打つとの説明を受け、
今の状態で、気道孔の周りを自分は綺麗にする事が怖いのでお願いする。
私が病院で伺った方法は、この病院のされている方法と同じなので、説明をお借りします。
すみません。
http://www.aino-hospital.com/cgi-bin/aino-hospital-tumor-treatment/sitemaker.cgi?mode=page&page=page1&category=0
アカメは白い頬に緑のインクを付けて無事に生還してきた。
触るたびに出血が大量であり、病院でも止血が大変だったことを伺う、
ありえないくらいの貧血で鉄剤も増えたし、使ったゼラチンスポンジの残りもいただいた。
細胞に色素を注入しても、漏れてしまうそうで、皮膚や血管だけでなく患部もボロボロなのだろう、右の頬に緑のペイントをつけ、何かのサポーター、お茶目である。
さて、近頃は見事に水和されていたけれど、帰ってからが不調、
食欲は病院で半日食べなかったので、その日は食べ、その後が便秘や食欲不信、
やはり、麻酔後は確実に腎臓に来るようで、また輸液の振り出しに戻った。
これに気がついたのは2日後である。
(輸液は皮下であり、血管ではないので血は薄まるというわけでもないのだが、
細胞がふっくらするので、痰や滲出液は増える傾向になる。)
出血はマシになったが、清拭だけでなく、あらかじめ動かす時に、ワセリンを予防的に薄く塗る事が大きいと思う。擦れると失血すると先生も仰っていたし。
こうした予防が、ネブライザー中の咳き込みによる出血も防げると思う。
残念ながら、癌の大きさはあまり変わらない。
小さくというより、成長が止まれば御の字である。
抗がん剤を塊に打ったので今後は壊死した組織が出ると思われるのだが、癌は強くてビクともしていない。
あとは薬を塗って退縮させるとか、姑息的な方法もあるそうだ。
いつもゲージにいるので、癌になってから、今更紫外線も怖くないので外を見せた。
今日は自ら望んで行きたがったので、そうしている。
最新、酸素、日向ぼっこ、暑くなってアイスノンという組み合わせ。
検査に飛び入りの姉妹のふとも、ぶひぶひ呼吸がおかしいのがビンゴであって、結局、麻酔下で調べる事になった。
と言っても、前もって絶食などしていないので、軽い麻酔だそう。
麻酔下で口蓋、気道すべて調べていただき、レントゲンは何方向も撮っていただく。
(レントゲン代は先生は2方向までで御代はいいと言ってくださる。芸術的、線対称に撮れたという痛恨の1枚も見せていただく。イモリのようなあごで、親バカかもしれないが、骨まで可愛いと思った。笑。)
そこまで調べても、今現在、起こっている呼吸苦が解らないので、プレトニゾロンとテオフィリンで2週間様子見である。
渡されたプレトニゾロンに号泣、「猫、飲みませんよ」で、結局、バイアル壜で注射になる。
姉妹とも今回の麻酔は、マイケル・ジャクソンの死因になったという睡眠薬、
非常に切れ味が良く、爽快な目覚めだそうで、
「マイコーは主治医が席を離れたからなくなっちゃったんですよねー。」と先生。
迎えに行った時「今、ご機嫌に醒めてますよ。」と。
しかし、ふとはこんな軽い麻酔でも、努力して呼吸しているので、麻酔で一時チアノーゼをおこし酸素室に運ばれたそう。
それが、肉眼、レントゲンでは異常なしであっても、空気の取り込みに問題ありの決定打にもなったのだが。
何とか治ってほしいものだが、残念ながら今の所、鼻息は一向に改善されず、
ステロイドによる異常な食欲で、
「ぶひぶひお腹すいた~」とギラギラしつこくまとわりつき、もはや猫と暮らすというより、養豚している気持にさせられている。