ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

「夢十夜」の第三夜みたいだと、

2020-10-08 23:57:04 | 猫病気

覚え書き程度の記事、猫の介護で相変わらずの日々です。猫は夏目漱石『夢十夜』の第三夜の子供のように思えてきました…。

 

 

◆10月5日(月)曇りから晴れ。27-22℃

自力で食べられないくせに、老猫の食欲は止まらない。底なし沼の様だ。催促される私はへとへとだ。

高田賢三氏がコロナで亡くなったが、これで天国の恋人と会えるだろう。彼は晩年に向かうにつれ(経営は波乱万丈だったようだが、)若い時のおかっぱだった前髪をスッキリあげたり、ジムに通ったり、どんどんと素敵な年配者になっていった、お写真は81歳には思えない。

洋裁好きな母と参考にした、当時のファッション雑誌に紹介された彼の作品は、小花模様とボーダーやチェックの組み合わせの作品が斬新だった。小物も全てが素敵だった。私は昔から、無地を好むムジラーなので、ご縁は無かったが。

彼の4年前の作品のブローチを持っていて、奇しくもピンの部分が壊れた。大きな赤と黒のエナメルのリボンで、ムジラーゆえに重宝していたが、黒のリボンの方が壊れた。

接着剤でつけたが、接触の面が余りに少なく、強度で駄目だった。実家のはんだごてを遺品整理で捨てたことが悔やまれる。

フランスで猛威を振るうコロナも、勿論日本のコロナ患者数も、またまた発生した台風にもウンザリ。

猫が寝ている間に、在庫の小麦粉が古くなりそうで、蒸しパンなど作る、

台所に立つ、片づけると、即、給餌の時間が来る。猫は4時間から2時間でお腹を減らし、大声で鳴き喚く。猫の物、人の物を少々作る、それを片づける、延々。

私は元々が、子供の頃から食が細い、好き嫌いがないのも驚かれるが、そもそもが昔から食べることは快楽ではない、胃も弱いし、橋本病は空腹感がない、バセドーの逆で、代謝が悪いので少量で良い。低血糖になるまで空腹に気が付かない。

基本、食の話は当り障りがないし、世間の常識や付き合いで台所に立っているだけだ、何かを作ることは好き、台所も、工作や手芸、ただそれの延長でしかない。

猫のせいで、延々朝から深夜まで流しの前にいる一年、これが本当に辛い、辛すぎる。趣味やDIYどころではない、せいぜい介護の合間に掃除、洗濯、掃除機をかける、その位しか余力が残らない。

 

◆10月6日(火)曇りから晴れ。24-19℃

朝一から、何よりも率先してわんわん大音量で鳴き喚く猫の強制給餌、昨日寝たのは三時、ああ、三時だから、今朝のことだ。

猫の事をして、筋トレして、楽器を調弦したらダウンした。

クロが隣に来たが腎不全でガリガリ、自立しているので、もじゃ公より沢山かまってあげられないのが気の毒だ。

トランプ大統領が面白い事を言っている、

陽性か陰性か発表できないくせに「20年前よりより、体調がいい」⇐おいオッサン、誰がウマい事言えとwww

東京は177人か。

夕方、猫の一月分の療法食が届く。いや、近頃は一月もたない。

今回はAmazonも過剰包装でなく、上手に詰めてくれている。

凄まじい食欲、そして、満腹時で大人しいのは少し、すぐに始まる、外にまで聞こえる鳴く声。

隙間に、ヘロヘロになりながら汚れたカフェカーテンを外して洗剤液につけたり、猫の爪でボロボロのカーテンの毛玉を取ってみたり、雑になっている人間の生活を取り戻したいとあがいている。

図書館から借りたCDは途中から傷があって聴けない、それでもメンデルスゾーンの「無言歌集」なんか、中学の時以来だ。懐かしい時間を思い出した。

 

◆10月7日(水)曇りから雨へ。23-17℃

いつも通り、深夜まで猫に付き合い、明け方から猫の鳴き声に起こされている。飢餓感で焦った猫は尻尾でシリンジを倒したり…。これだけ飢えているのに、器から自力では一切食べることが出来ない。

テレビでは「アメリカンジョークかよ???」が報道されていた。

ニューヨークが都市閉鎖するのに、「おいオッサン、マスク位つけろ!」と言いたい。それにしてもTwitter廃人、ツイ廃だと思うくらいの利用、あのTwitterに上げた長い退院の動画にはワロタ。あの鋼メンタル、強気はある意味羨ましい。

昨日はCDを聞きながら押し入れの整理を少し、今日は気に入ってはいないがお蔵入りしていたカフェカーテンを使うことにした、物を減らすためにも。

子供の時のような綺麗な風景に囲まれているわけではない、ごみごみした人家に囲まれ、四角い家の四面中、三方面はすりガラスを使用、庭に面する一面だけ普通のガラスだが、そこも隣の会社が見える窓が2つある。そこにはカフェカーテンを使用。お蔵入りしていたカーテン以外は、また使用。

日差しの強さで、布は余り持たない、特に綿は裂ける。

スペアも買い使いまわしていたが、ついに最後の二枚になった。

漂白し、糊をつけアイロン、最後の二枚を窓にかける。

大好きなアンドリュー・ワイエスの描く、壊れていくオルソン家のようにまだなってはいけない。

これはこれで美しいが…。

あとの掃き出しのカーテンがズタボロなのは、犯人はオマイだ!

因みにカーテンの長さが足りなければ、100均のカフェカーテンを裾に足す、

その位へーきへーきで行う。

 

やる気が出ないので、インスピレーションを貰うために本などめくる。

リウマチで74歳で亡くなったルノワールのお家は良かった。でも庭師が常に二人いて管理している庭とか、到底私には真似は出来ない。やはり、自分がメンテナンス頑張らねば廃墟になりそう。

その他、ウィリアム・ブレイクが理想の奥さんと巡り合い、おしどり夫婦で生涯仲良く暮らしたことが素敵だったり。ブレイクは怪奇幻想の絵を描いていたが、お弟子さんにこんな優しい人はいないと慕われたり、しばし現実逃避。

(今、話題のトランプ氏のようなトロフィーワイフを持ち、大統領の給料は一ドルでも良いというほどの富と権力がある人も、ご本人は幸せだと思うが、、、あんな気力も野望もない私は、平凡な人生で良い。)

現実は、猫の強制給餌で疲れたくない、今はもう、ただそれだけ。

減らないコロナ患者と、いよいよ来そうな台風。台風は勘弁(T_T)

 

◆10月8日(木)一日中雨。16-14℃ いきなりとても寒い一日。

昨夜は模範動画を暗記し、疲れて30分早く寝た、しかし、猫は夜通し大音響で延々鳴いていた。そして、昼間の方が良く寝ている。(昼も鳴くには鳴くが、夜鳴きの方が酷い、夜鳴きは延々と続く。)

昨夜はみーみーぼーも夜鳴きに便乗、冬のベットにしたら大人しい。寒いのか?しかし老猫の方も、すでにヒータを仕込んだ毛布だし。

 

テレビではオッサンが「皆さんのお気に入りの大統領です。」⇐ますます、言うことがウマいwww

そして、いよいよ方向が定まりつつある台風。

 

今日は古い教本から、今の教本まで、結構練習した。そしてボーイングって引いたり押したりの巧緻性を要するのだが、それって何か生活の中で練習できないか。

包丁、押して切る@西洋、引いて切る@日本💡

いつの間にかキャベツ千切りに挑戦。まず引け、しばらくして、次押せ、、、赤あげないで、白あげない、赤下げないで、白あげる、旗のゲームのようになってきたが、異常に疲れた。そして、千でなく百切り程度の細さ_| ̄|○ 今のご時世、生食も果物以外しないようにしている、お好み焼きか。

(そもそも15年にわたるリウマチで肩と手が痛いので、普段は沢山の道具を使っている、しかし、その道具も使用しても手が痛いのだから処置なしである。)

 

夕方のニュースで気になる事。

和歌山市の愛護センターに去勢不妊費用のクラウドファンディングのお金が集まる。

しかし、ハード部分の施設を整えたり車に資金は使われ、ソフト部分がさっぱり。立派な手術台は揃ったが、勤務の獣医師が30年臨床経験がないペーパーだとおっしゃる、そこでオペは見様見真似、ガクブル。

これさ、経験豊富な獣医さんと提携できないのかと思った。研修したり。お腹切られる動物も災難だし、その他のお金の使い方も、余りの無駄さにアベノマスク同様に聞いてられない。SNSで取り上げられて良かった例だろう、どんどん、声なき動物のぶん、取り上げられれば良い。

 

さて、今夜もまだまだ、猫の世話をしなくてはならない、

今回の介護からは、理由はないが何故か、夏目漱石の夢十夜ウィキの第三夜のような、背中の子供を捨てたいと思う気持ちや、忘れ去った過去の自分の犯した罪、思い出した犯した罪の重さのようなものを、猫の介護から感じ取っている。

まぁ、こうして何であれ、星の数から出会うことは奇跡なのだ、そして何かの因縁なのだと。

青空文庫※夏目漱石『夢十夜』

私は第一夜が美しくて好き、百年経ち会えるサイン、それが百合、文字もうまく合わせていると思う。

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