ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

青空に。

2016-11-03 09:59:29 | 星になった猫達
快晴。

今日は祝日だが、会員になっているぺットの火葬場が大賑わい、
こんなにペットとお別れする悲しい家族がいるのかと思う程に、今日は混んでいた…。

ふじこの火葬は午後一時半、
次から次へと焼かれているペットちゃんのおかげで、窯はとても熱くて、
抱き上げてふじこに「頑張ったね、最後も頑張れ」と声をかけ、炉に置いたのだが、
その時に他の子のすすが洋服の袖口についてしまうも、
不思議と気持ちが悪くなかったのが、人間の火葬場と違うところだ。









どこまでも抜ける様な青い空のもと、ふじこは昇って行った。


ふじこは2011年1月13日に庭でトラップケージで捕まえた。
F先生には三日後に初診、エイズ陽性で家で飼うのかとガッカリしたのも事実。
捕まえる数日前から庭に来ていて、
私が鳥にあげていた失敗したクッキーを齧っていたのを不憫に思い見かねて捕まえようと思ったのだ。

前年の秋から実母が尿管がんで死にそうな騒ぎ、実父はアルツハイマーで徘徊、
はっきり言ってへとへとな時期であった、猫を増やす気持ちの余裕はなかったが、
私の失敗したおからのクッキーを猫が食べるなんて余程の事だと判断したのだ。

その後、近所の餌やりМ&Iさんコンビによる避妊済みの猫だったことが後々判明、
Мさんの庭に成人した娘猫と2匹で来ていたそうで、ふじこを私が拉致したので、娘猫が不明になったというわけだ。
名前は猫の数に追いつかず、ぺけだか何だかで、ついていなそうだ。
(ふじこ拉致後一年後、その娘猫に道路で出会ったが、それは気の毒、可愛そうなので飼っても良いと思えども、こちらは上手く拉致できず見失う。)

飼ってみても臆病で、人が怖くて怖くて、、、ふじこの初めの危機は2013年の口内炎、
ご飯も食べれず、治療もできず思い切って全抜歯、
その後、そろり、そろりと馴れてきてくれたのだが…。
ようやく触れるようになって、、、それなのに、
ふじこは二酸化炭素や水、わずかなカルシウムの塊となってしまった。

可愛いぼんぼり尻尾は、きちんとした骨の数個の組み合わせで構成されていた。
抜歯した顎はもろくて崩れてしまっていた。
一ダース以上いた猫はもう5匹、あれだけいた白黒猫の最後のふじこも、今日この世から消えてしまった。

「あと、5回、あと5回だけ泣くんだ自分、頑張れ。」そう言い聞かせて霊園を後にする。
コメント (6)
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