中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
paraparaart.com ArtDirector

京都の「松葉」で「にしんそば」食べたことあります?

2007-03-25 | 旅の記録

京都の「松葉」で「にしんそば」食べたことあります?

京都へ行くと、必ず一度は立ち寄るところがある。南座の隣にある老舗のそば屋さん「松葉」です。そこで注文するのが「にしんそば」本当においしいのです。中日新聞の記事を見て、この味を思い出しました、私は根が食いしん坊でね。「にしんそば」のおいしいところは、石川県にも福井県にもありますよ、しかしここのは別格です。京都が「にしんそば」の発祥の地だと言われていたので、記事そのものには納得しながら読みました。京都・大阪には絵描き仲間が多いので、4月には用事でもつくって行きたいものです。


童話「野原の食卓」「雪むすめ」(立原えりか作)の紹介

2007-03-24 | 本の紹介

童話「野原の食卓」「雪むすめ」(立原えりか作)の紹介

「野原の食卓」のなかに、「風のおよめさん」というお話があります。立原えりかさんの童話の中でも、好きな一つです。ガラスの椅子に、一人の娘さんが座っています。王子がその椅子を揺らしながら、娘さんと言葉を交わす。そのやりとりが、何気なくていいのです。春風のように、ふわふわしたお話です。

 


遠藤ケイさんの「男の民俗学」の紹介

2007-03-23 | 本の紹介

遠藤ケイさんの「男の民俗学」の紹介

遠藤ケイさんはグラフィックデザイナーです。「男の民俗学」は、これまでの男たちの仕事が書いてあります。今ではもう見られなくなった仕事(生活)が、この本には生き生きと描かれています。生物界には「絶滅種」があります、人間界にも同様の「絶滅種」があります。男臭い男たちが、その仕事ともに、周囲から消えてしまった。昔の男たちが営々と伝えてきた技が「男の民俗学」にはあります。遠藤ケイさんのイラストがわかりやすく教えてくれます。男が男の歴史を見るにつけて、ことさらに思うことはないのですが、あなたが女性であれば「ことさらに気づいてほしい」と思うのです。


植物は枯れたら美しいか?

2007-03-23 | 美術を考える

植物は枯れたら美しいか?

花や果実が枯れてしまうと、私たちはためらわずに捨ててしまう。いかにも自然とはそういうものだ、と言わんばかりに。しかし、時にはそのまま時間を眺めるように、冷徹な眼でそれらを見てみる。すると、すごみのある美しさを見せることがあります。先日のブログ「枯れたカボチャ」のように、存在感のあるモチーフになります。もちろん、枯れた花を使った装飾品が売られたりしていますので、潜在的にそういった美意識があります。移りゆく時間・止まってしまった時間に、私たちの感情移入が働くのかも知れません。「植物は枯れても美しい」と、私はいつも思っています。


銅版画家・牧野鈴子の絵本「孵化」の紹介

2007-03-22 | 本の紹介

銅版画家・牧野鈴子の絵本「孵化」の紹介

牧野鈴子は、魅力的な銅版画を多く制作している。はじめての絵本「孵化」では、少年と鳥が、未来に向けて同化していく。アンリ・ミショーの詩「消える鳥」に触発されて描いた銅版画をもとに、完成した絵本です。女性らしい繊細な線をもつこれらの絵は、不思議な情感を残してくれる。これは一種の不安感に近いものだと思います。孵化することは未来への夢と同意語ですが、これは「アリアドーネの罠」に共通するおそれをすら感じさせてしまう。


複雑な顔を表現するのは難しい

2007-03-21 | 美術を考える

複雑な顔を表現するのは難しい

これは、私の作品(油絵)の部分です。泉鏡花の小説を読んでいた頃に、描いたものです。「登張竹風」という人をイメージして描きました。登張竹風は、ニーチェ研究をしていますが、泉鏡花・尾崎紅葉とも親しくしていました。この二人を、冷静に見ていた一人といえます。鏡花とすずさんとの関係をよく知る一人でもあり、気持ちの細やかな人のようです。登張竹風に関する資料は少なく、私なりに人柄をイメージしました。感情を抑えることの多い人の表情は、複雑ですし描くにも難しいものです。何気ないしぐさからも、その人柄が出てしまいます。そこで、顔の表情はできるだけ簡潔に、しぐさと周囲の状況で心情を表現することにしました。登張竹風その人を描いているわけではありませんが、近いイメージがえられたように思います。

 


喫茶「ぱるていた」で万本学さんと歓談する

2007-03-21 | 金沢を歩く

喫茶「ぱるていた」で万本学さんと歓談する

金沢市役所の通りに「ぱるていた」という喫茶店がある。10人程度が座ればいっぱいになる、小さな喫茶店です。クラシックが流れる書斎といった雰囲気が気に入り、時々訪れる。そこで、久しぶりに万本さんと話をする。メルロポンテイの研究をしている孤高の哲学者ではあるが、疲れているせいか年齢のせいか、仏教哲学的な話が多くなってきている。哲学だけでなく映画や文学にも博識で、「植草甚一」のような人だなと思っている。「ぱるていた」を出て、お好み焼き屋で酒入り歓談とあいなりましたが、楽しいひと時でした。「植草甚一」は下戸でしたが、この人は少しはいけるようです。


やはりトカゲも空を飛んでいた(中日新聞記事から)

2007-03-20 | 文化を考える

やはりトカゲも空を飛んでいた(中日新聞記事から)
 
「中国で新種のトカゲの化石が見つかった」という記事を見つけた。SFによく出てくる架空の古代生物が実際にいたらしい。この記事を読むと、トカゲの胴体から8本の肋骨が延びており、そこに皮膜があるらしい。小さな鱗に覆われ、翼を広げたその輝く姿は、ハリーポッター映画に出てくるドラゴンのイメージそのものではないか。化石が教えてくれる生物の進化は、自然からの啓示そのものです。昔、爬虫類はみんな空を飛んでいたのだ。そのすばらしい光景が、私の眼には見えます。H・Gウエルズに教えてあげたい。


浅の川画廊で「ネパール交流展」を見ました

2007-03-19 | 金沢を歩く

浅の川画廊で「ネパール交流展」を見ました

浅の川を歩きました。ふらりと立ち寄った浅の川画廊で、「ネパール交流展」を見ました。美しい山岳地帯にあるネパールですが、生活は厳しく、政治的にも課題の多い国です。私たちのできることは、限られています。その中で、地道な国際交流を続けている人たちがいることを、知ることは大切なことです。見て話すことで、その国がかかえている課題の多さを再認識することができます。浅の川画廊は、美大生や若い作家に展示空間を提供しているところですが、こういう企画もしています。私のよく立ち寄る画廊でもあります。ネパールのお茶も、おいしくいただきました。


近江町市場は再開発で変わるか4

2007-03-19 | 金沢を歩く

近江町市場は再開発で変わるか4

近江町市場再開発で、すべて仮設店舗に移ったのかと思って来てみました。するとまだまだ、そのまま営業しているところがあるんです。入り口付近は、しばらく工事に影響しないのだそうです。仮設店舗やこれらの店をまた覗きに来てほしい。近江町市場に休みはないのです。