絵本「影ぼっこ」の紹介
絵本「影ぼっこ」は、サンドラールの詩にマーシャ・ブラウンが絵をつけて絵本にしたものです。アフリカのまじないや伝説をもとに、サンドラールが詩を書いた。激しく燃える炎を囲み、アフリカの子どもたちが踊る、「影」がさらに子どもたちを取り囲むように踊る。私たちの「影」は、その人にまとわりつくように表れては消える悪魔のように扱われます。不確かな存在に「おそれ」を感じてしまうのは、今も昔も変わりがありません。この絵本の魅力は、まさにそこにあります。日本の「祭りごと」もそうですが、儀式やまじないは理解を超えて伝えられます。目に見えない力が、そこにはあります。その力に、身をゆだねてみたり、惑わされないように目を見開いたりしながら、私たちは生きてきたのかも知れません。