アニメは文化ですが「アニメの殿堂」はいらない
「アニメの殿堂(国立メディア芸術総合センター)」の新設に117億円の予算?。「アニメの殿堂」、麻生さんの経済危機対のひとつだが、事業方針や設置場所(お台場に?)すら決まっていないのに、独立行政法人国立美術館の施設整備費などと予算付けされている。民主党の鳩山さんが「総理のアニメ好きは存じておりますが、なぜ117億円も投じて巨大国営マンガ喫茶を造り、独立行政法人を焼け太りさせる必要があるのでしょうか」と質問したことで話題になった。800兆円を超える借金をどうするのか、明確な返済計画のないままに、さらに借金することが何を意味するのか。この日本に「ハコモノ」といわれるほとんど空き家状態の建物がどれほどあるか、無駄な「公共工事」の残骸をわたしたちは見てきている。麻生さんは「GDPの成長率を1・9%程度押し上げる。40万~50万人程度の雇用を拡大する」と強調するが、個々の事業を検証すると、天下り法人と役人のための再チャレンジ計画としか思えない。どうしてもというなら、京都に『仕事館』という廃墟寸前の「ハコモノ」があるではないか、あれなら改修費だけで済む。アニメやマンガ、ゲームに関する作品や情報の収集・保存、映像作品の鑑賞やゲームの体験ぐらいなら充分だと思いますよ。
わたしの友人に、アニメ業界に関わっている人が多く、課題(難題)も多いことを知っています。いうまでもなく、日本のまんが・アニメはすでに世界の文化になっています。しかしながら、制作に関わっている人たち(若い人)の生活を含めて、現状はかなり厳しいと言わざるをえません。政府が支援すべきは、人材育成と業界周辺の環境整備(著作権・制作現場環境など)です。「アニメの殿堂」みたいなものは秋葉原のように自然発生的にできてきます、「楽しい空間(文化)」は上からいただくものではありません。政府の役割は『人材育成』にあるのです。麻生さんは論外ですが、民主党の鳩山さんにはまんが・アニメへの理解を要望したい(若者文化への寛容さがなくては政治家は務まらない)。
ばら撒き面だけでなく、
囲われた画なんて、私は見たくありません。
主流文学に沿うような本流みたいな画も、あるのかもしれませんが、
はみ出せないサブカルなんて、どっかの国の喜び組みたいなものだと思います。
ps:あと、“はみだし”だけでなく、造りこまれた画というのも好きです。かじったばかりですが、ノルシュテインとかフレデリック・バックとか。
おじゃましました。