中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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犀川沿いの神社で見た絵馬

2007-03-17 | 金沢を歩く

犀川沿いの神社で見た絵馬

金沢は神社仏閣が多く、時間があればちょっと寄り道(道草)をします。前にも書きましたが、私は宗教心が薄いのですが、宗教に満ちた場所がやたら好きなのです。特に人のいない境内とか、薄暗いなにやら異様なにおいのするところに惹かれるのです。子どもの頃から空想癖があり、思ったことがまぶたの裏に映像化されるのです。そのことで困ることも多いのですが、絵描きには都合がいいこともあります。いや、だから絵描きになったのかも知れません。犀川を歩いても興味を惹くものは少ないのですが、今日は絵馬を紹介しましょう。(さしさわりがあるといけませんので)神社の名前は書きませんが、見てくださいここの絵馬はなかな勇壮でいいでしょう。古代、馬は神の乗り物と考えていて、神に祈願するときは生きた馬を神社に奉納していたらしい。しだいに神に生馬を奉納できない人が、木馬や馬の絵を描いた木板を奉納するようになり、室町時代以降は、馬の絵でないものも「絵馬」と呼ぶようになったそうですよ。絵馬にも、それなりの歴史があるのですね。いけない、あの馬に乗ってるのは私ではないか?ってね。

 


田淵俊夫さんの絵「秋立つ」「めひしば」

2007-03-17 | 美術を考える

田淵俊夫さんの絵「秋立つ」「めひしば」

日本画家の田淵俊夫さんは、何気ない植物(草むらなど)を描いています。私の好きな画家の一人です。田淵俊夫さんは、江戸川の河原を歩きながら、目にした雑草をスケッチするそうです。それらのスケッチを手がかりに、作品を構想していくのです。目の前の草むらを、ただ模倣するのではありません。考えてみれば、私たちは何気ない自然から多くのことを学んでいるのです。田淵俊夫さんの絵は美しい。自然の中に、ものごとの真理があることを再認識させられます。「雑草を描くことは、直接自然に触れることです。」これは田淵俊夫さんの言葉です。