「恋する手紙」(ヴォイスサークル金沢)を観る
ヴォイスサークル金沢の活動は、幾度か観ている。「秋の朗読公演・恋する手紙」といったタイトル、サブタイトルが~世界でたった一人のアナタへ~とある。なんとなく足が重いが、事情があって観に行くことにする。金沢の郊外に、この会場はあります。場所が分かりにくく、多少時間を要したものの、開演時間にはなんとか間に合った。喫茶「なんの木」が、本日の会場です。ほぼ満席(30人ほど)です、コーヒーにケーキ付きの「朗読公演」、いつもと趣向が違うのです。わたしにはありがたい、「趣向」です。若い人たちの声で聴く、高村光太郎や茨木のり子の詩が新鮮に響いてくる、不思議なものです。これまでのイメージにないことに、ハッとさせられたのです。わたしたちは、何気なく生きていますが、時折ふりかえって思い返すこと(何を)も必要ですね。この会場の喫茶店、オーナーが手作り家具の職人ということで、テーブルも椅子もすべて無垢の材を使ったオリジナル、コーヒーカップも皿ももちろん作家ものでした。このようなことができるのも、金沢の街だからこそのエネルギーです。