亀井静香郵政・金融担当相は30日午前のTBS番組で、中小・零細企業や個人を対象にした債務の返済猶予制度について「最初から金利を対象外にすることではない。実効性のある中身を考える」と述べ、元本だけでなく金利も検討対象にすべきだとの考えを示した。鳩山由紀夫首相は29日に元本のみの返済猶予に言及したが、金融相は「首相の言う『友愛』は言葉だけで言っても仕方がない。(首相と)齟齬が起きるはずがない」と強調した。制度導入への閣内の慎重論には「今の段階で閣内で議論することではない。私が責任を持って案を作る」と語った。(NIKKEINET)
亀井静香さんの言動に、違和感を感じます。たしかに、中小企業・個人を含めて厳しい経済状況にあることは周知のことです。しかしながら、「今の段階で閣内で議論することではない~私が責任を持って案を作る」といった姿勢は、大臣の横暴ともとられかねない。亀井静香さんは気持ちに素直な人、それが魅力で支持者も多い、この「返済猶予制度」に関わる言動には異質なものを感じてしまう。何故か、おそらく「その感情的な物言い」に多くの国民は「一抹の不安」を抱くのだと思います。この一時的な救済策が、もしかすると日本経済の根底を揺るがす「引き金」になるのではないかと…経済を考えるときに不可欠なのは「先を見通す眼」と「ソロバン勘定」です。亀井静香さんには、残念ながらそのどちらも備わっていないように思います。であれば、多くの人の言葉を素直に聞くことも寛容です、それから正解を導いたとしても遅くはありません、無論恥ずかしいことでもありません、むしろ大臣として賢明です。回り道でも、つまりは国民のためになるのですから。