銅版画家・牧野鈴子の絵本「孵化」の紹介
牧野鈴子は、魅力的な銅版画を多く制作している。はじめての絵本「孵化」では、少年と鳥が、未来に向けて同化していく。アンリ・ミショーの詩「消える鳥」に触発されて描いた銅版画をもとに、完成した絵本です。女性らしい繊細な線をもつこれらの絵は、不思議な情感を残してくれる。これは一種の不安感に近いものだと思います。孵化することは未来への夢と同意語ですが、これは「アリアドーネの罠」に共通するおそれをすら感じさせてしまう。
銅版画家・牧野鈴子の絵本「孵化」の紹介
牧野鈴子は、魅力的な銅版画を多く制作している。はじめての絵本「孵化」では、少年と鳥が、未来に向けて同化していく。アンリ・ミショーの詩「消える鳥」に触発されて描いた銅版画をもとに、完成した絵本です。女性らしい繊細な線をもつこれらの絵は、不思議な情感を残してくれる。これは一種の不安感に近いものだと思います。孵化することは未来への夢と同意語ですが、これは「アリアドーネの罠」に共通するおそれをすら感じさせてしまう。