中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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本の紹介「夢の車輪」クレー+吉行淳之介

2007-03-07 | 本の紹介

本の紹介「夢の車輪」クレー+吉行淳之介以前、パウル・クレーの絵に谷川俊太郎さんが詩をつけた本を紹介しましたが、今日は吉行淳之介さんが12の小説を書いています。クレーの絵は詩のように描かれています。その抽象性は、絵描きだけでなく、詩人や小説家にも充分想像力を刺激する。もともと絵と音楽、文学はお互いに影響しあう存在ですが、クレーの絵ほど記号に近いものはない。さて「夢の車輪」に書かれた短く幻想的なお話は、美しい色彩と豊かな情緒に満ちています。どちらかというと、女性に読んでほしいお話です。