ポール・ガヴァルニ:PAUL GAVARNI(1804年1月13日~1866年11月23日)の挿絵が多く掲載されている古い新聞です。ポール・ガヴァルニはペンネームで、本名はギョーム=シュルピス・シュヴァリエ。「ラ・モード」誌で挿絵を描き始めたのですが、この雑誌からバルザックにジョルジュ・サンドなど著名な作家もデビューしています。発表の場を「シャリヴァリ」誌に移し、しばらくして、自らが監修する雑誌を創刊することになるのです。知的でエスプリにあふれたガヴァルニの挿絵は、パリ市民にも愛されました。言うまでもなくこの「おしゃれな画風」は、わたし好みです。この新聞の名称は「社交界の人々の新聞」と言います。
ここに掲載した古い新聞(1902年4月発行・パリ)は、ガヴァルニが亡くなってずいぶん後の「特集記事」になります。日経新聞と大きさを比較するとわかりますが、ずいぶん大きい紙面になります。わたしたちは、世界の歴史や文化と無縁に生きてきたわけではありません、もう少し視野を広めることも大切かも知れませんね。