三ツ星温泉

温泉を星なし~三ツ星まで勝手に評価していきます!
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代山温泉 せせらぎの四季(とき) ★★

2016年04月30日 | 長野県の温泉
岐阜県の中津川から先、松本に抜けるまでは「木曽路」と呼ばれる古くからの街道である。

名古屋を出た特急しなのは、千種、多治見、中津川と停車し、一部南木曽に停車する列車を除いて次に停車する駅が、木曽福島である。
木曽福島を出ると、次は松本盆地の塩尻である。

木曽路の丁度真ん中に位置する宿場町で、国道19号から361号が別れ、開田高原・御嶽山方面への観光の起点でもある。

木曽福島駅から車に乗り、19号を少し北上。
361号が別れる交差点を361号方面へ左折し数分で左手に見えてくるのが、代山温泉せせらぎの四季だ。
国道沿いのため、簡単に見つけられるだろう。

駐車場が狭いので並ぶこともある。駐車場内に温泉スタンドがあることも付記しておく。
料金は700円。
冬場は、スキー場帰りの客などが多く利用する。
比較的新しい施設で、床暖房が利いていて、寒い時期には嬉しくなる。

日によって、御影石の浴槽と檜の浴槽が入れ替わる。

ここは一にも二にも泉質を推したい。
珍しい炭素&鉄分含有系の温泉で、赤褐色の湯である。
湯船の周りには、湯の成分が堆積した千枚田も見受けられる。


近くにある二本木温泉同様、二酸化炭素を含んでおり、気泡が少しだけ見受けられる。
二本木との大きな違いは、過熱をしてから湯船に入れているところだ。
その間に酸化して、赤くなっていると思われる。

内風呂が循環式だが、露天風呂は溜め湯式であるためぬるくなりやすい。
筆者は内風呂をお勧めする。なお、サウナ類はない。

湯船に浸かっていると、ほどなく体が温まってくる。
保温効果も素晴らしい。

筆者的には、ここの温泉は早大生だと思っている。
近くにある二本木温泉や、その先の濁河温泉が東大生であるため、早大生も十分すごいのだが、やや見劣りをしてしまう。
しかし、それは二本木や濁河を知ってしまっているが故。
彼らは別格である。

ここせせらぎの湯も、堂々の二つ星としたい。


★★ 含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 自家源泉湧出量 250L/分

長野県木曽郡木曽町新開3968-2
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八王子温泉 スパ&ホテルやすらぎの湯 ★ (2020年6月休館)

2016年04月30日 | 東京都の温泉
東京西部、多摩地区の中心で、古くから甲州街道の宿場町として栄えた街だ。

今でこそ手前の立川にも停車するが、新宿を出た中央線特急の最初の停車駅であるというイメージを持っている人は未だに多いと思う。
駅周辺には歓楽街もあり、多摩西部にキャンパスのある大学生が遊ぶ場所でもある。

そんな八王子駅から徒歩で2・3分、ドン・キホーテの隣にあるのが「やすらぎの湯」だ。
ビルの4・5階にある施設のため、エレベーターで上る。

ホテルを併設し、また朝まで利用できる仮眠室もあり、健康ランドのような利用方法もある。
利用料は平日1,650円、土休日は2,060円。タオルと室内着が付いてくる。
温泉利用だけの場合は1,230円だが1時間の時間制限があり、同額のナイト料金もあるが21時からの利用に限られる。
なお、朝まで過ごす場合には追加料金が取られる。

筆者は駅前の温泉と言うことで泉質は全く期待していなかった。
しかし、いい意味で裏切られる。

ナトリウム‐塩化物泉であり、程よい塩っ気。
肌はつるつるし、温まりやすい。
湧出量から鑑みると、加温循環式と思われる。
  
檜風呂や、岩風呂の露天風呂(ただし、外は見えない)、ジェットバスや寝風呂など種類も豊富だ。サウナは赤外線とミストの2種類。
温泉成分で滑りやすいので気を付けられたい。(特に檜風呂)

筆者が利用したのが週末の平日だったためか、仕事帰りのサラリーマンの利用が多いように感じた。
値段設定が高めなので、混みすぎずゆっくりできるのかもしれない。
(駅前なので、単価が低いと混雑してしまうだろう)

八王子を訪れた際はまた利用したいと思う。


★ ナトリウム‐塩化物泉(高張性中性温泉) 自家源泉湧出量 200L/分

東京都八王子市中町2-1
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木曽岬温泉 ゴールデンランド木曽岬温泉【休館】

2016年04月24日 | 三重県の温泉
高速だと、伊勢湾岸高速の弥富木曽岬ICから車で5分掛からない距離。
名四国道の場合は、名古屋方面から走ってきて木曽川を渡る手前に出来た信号を左に曲がり、真新しく整備された道を少し走ると見つかるはずだ。
「木」「曾」「岬」の文字に「ヘル」「スセ」「ンタ」と併記されている。
なんでその切り方をしたのかと、突っ込みたくなると同時に、この施設の危険性を感じずにはいられなくなるだろう。
ここが長島リゾートと川を挟んだだけの距離とは到底思えない。

筆者は2度目だが、前回来た時にあまりにも衝撃で写真を撮っておらず、「もう一度だけ来よう」と決めていた施設だ。
なんせ、筆者が今まで行った温泉施設の中でダントツ一番古めかしい。
と言うよりか、廃墟か?とさえ感じさせる。

駐車場は施設の目の前にあり普通だ。
入口は…怪しい。
 

入口を入ってすぐに券売機があり、600円を払って中に入る。
入るとすぐに大広間が目に入る。
かなり広く、日によって演芸をやっているらしい。
昭和の雰囲気を感じるが、それ以前にまったく手入れがされていない。
 


そして、その大広間の横に「マツサージコーナ」がある。
こちらも廃墟としか思えない。マッサージベッドだけでなく天井もご覧頂きたい。
 
なお、写真は無いが喫煙コーナーやトイレも衝撃的だ。

奥に進むと、突き当りに脱衣所がある。
脱衣所の床も、いろいろなカーペットが継ぎはぎになっている。

常連客が多く、ロッカーは鍵をかけずにゴムをかけるのが木曾岬流のようだ。

浴室に入ると、まず目に飛び込んでくるのが男湯と女湯の間にあるお城だろう。
なぜお城があるのかは分からない。
名古屋城がお手本なのだろうか…。ここは愛知ではなく三重だが。

シャワーは10台ほどだろうか。穴が詰まっておりお湯の出はあまり良くない。
また、シャンプーやボディソープの類は置いていない。

で、肝心の浴槽は…熱い。
44‐45℃くらいではなかろうかと。

頑張って肩まで浸かると、伊勢湾岸沿いでありがちな単純温泉で、モール臭のする薄緑色のものだ。決して泉質は悪くない。
浴槽が熱いので、浴槽からあふれ出たお湯の通り道が実質「寝湯」になっており、トド化した常連さんがお休みになられている。

特筆されるのは飲泉が出来ること。
毎分900Lが注ぎ込まれる滝から取るようだ。
持ち帰りは禁止となっている。


浴槽のほかに、名物と謳われる砂利風呂・砂利サウナがあり温泉が砂利に流れているが、浴槽よりも熱いと感じた。
筆者には加えて臭いも強烈で、利用は諦めざるをえなかった。


二度目の往訪は、初めての時よりも冷静に利用できたと思うが、やはり強烈である。
泉質は決して悪くないが、「温泉マニア」よりも「廃墟マニア」向きな施設と言えよう。

追記:2019年4月頃より休館中。2020年6月に不審火が発生したそうで、復活は実質無理だろう。

三重県桑名郡木曽岬町源緑輪中774
単純温泉 自家源泉湧出量 900L/分
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