ふらっと寄ったことを後悔した温泉である。
もっと、事前調査をしてから行くべきだったと。
JR長野駅から車で20分程の場所にある町が松代だ。
上信越道の長野ICがある町でもあり、車利用の場合には寄りやすい町である。
古くは海津城と呼ばれ、真田の時代に松代城があったことは、歴史マニアからすると有名だろう。
しかし、温泉マニアに有名なのは、この松代温泉である。
日帰り、宿泊施設が数件あるが、箱根等の観光地とは程遠い街並みであり、どちらかと言えば住宅街であるのだが、泉質はとても個性的で、この加賀井温泉一陽館は特に有名である。
まぁ、筆者はそれを後で知ったわけだが。
加賀井温泉とは、ここら一体の温泉の昔の名前なのだそうだ。
この一陽館だけは、公称が松代温泉に変わった後も加賀井温泉と呼んでいる施設である。
長野IC方面から松代温泉のエリア内に入り、交差点の正面奥の方にあるのが加賀井温泉一陽館だ。
公共交通機関は、長野電鉄屋代線の廃止後は、バスでのみ松代駅に向かうことが出来る。
旧松代駅からは徒歩10分くらいの道のりだ。
駐車場に着いた時点で、この温泉の凄さを感じることとなる。
道の側溝が、赤茶色だ。
温泉成分の所為であることは明らか。
そして、古びた木造の建物が並ぶ。
左手の建物で400円を支払うと、おじさんに「初めてかどうか」を聞かれ、「初めて」と答えると、利用方法とありがたい温泉の説明を受けることとなる。
その時間は約5分。
最初に言われるのは、療養泉であり体を洗ったりすることは出来ないこと。
そして、その効能や、源泉の種類も伺うことが出来た。
印象的なのは、家庭の浴槽に炭酸入浴剤を80~100個くらい入れた効能があるという言葉だった。
一通り説明が終わり、最初に入るのは木造の男女別内湯である。
入ると、細長い浴槽があるのみだが、これが相当インパクトがある。
浴槽の回りは、温泉の成分で出来た堆積物で覆われ、こてこてのツルツル。
浴槽は木造らしいのだが、それが全く分からないくらい成分で覆われている。
浴槽へは、2つある源泉のうち、温かい方の3号泉(?)が常に大量に注がれている。
丁度良い湯温で、ずっと入っていられるし、そうしたくなる。
常連さん曰く、いつまで経ってものぼせないそうだ。
湯口に顔を付け目を開くと、その疲れも取れる。
そして、屋外の混浴野天風呂にも移動した。
混浴と聞こえは良いものの、かなり個性的である。
なんと、内湯から野天風呂までは、目隠しも屋根付きの通路も何もない。
内湯の脱衣スペースにサンダルが置いてあるので、タオル1枚で前を隠しながら10m程普通に歩くこととなる。
女性はバスタオルを巻いて歩くのだそうだ。
その先にある野天風呂もまた、泉質が極めて個性的で、そのタオルは一瞬で赤褐色に染まる。
野天風呂は2層あり、左側は内湯とは別のぬるい源泉(炭酸あり)が直に注がれている。
右側は、内湯の温かい源泉と野天のぬるい源泉の混合泉で、熱くも冷たくもなく絶妙な泉温をキープしている。
常連さんはこの湯に最低でも1時間、内湯にも1時間は入って帰るそうだが、筆者も時間があればそうしていただろう。
管理人のおじさんも含め、極めて個性の強い温泉ではあるが、お客さんは絶えない。
お世辞にも綺麗とは言えず、家族で来ることははばかられる施設だが、健康志向の高い人や温泉通にはたまらないからだろう。
筆者は1時間ほどの滞在だったが、それだけでも体が軽くなり、その日一日は体調が良かったように思う。
顔の肌は1週間経った今でもツルツルスベスベだ。
混浴野天、昭和の色濃い内湯の変わった雰囲気など、加点とも減点とも言える評価ポイントはいろいろあるが、効能が超高いだけでなく湯量も豊富(つまり新鮮)な源泉が2つもあるという奇跡に、最上級の三ツ星温泉+を惜しみなく付けたい。
★★★+ 含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 温泉) 自家源泉湧出量700L/分
長野県長野市松代町東条55番地
もっと、事前調査をしてから行くべきだったと。
JR長野駅から車で20分程の場所にある町が松代だ。
上信越道の長野ICがある町でもあり、車利用の場合には寄りやすい町である。
古くは海津城と呼ばれ、真田の時代に松代城があったことは、歴史マニアからすると有名だろう。
しかし、温泉マニアに有名なのは、この松代温泉である。
日帰り、宿泊施設が数件あるが、箱根等の観光地とは程遠い街並みであり、どちらかと言えば住宅街であるのだが、泉質はとても個性的で、この加賀井温泉一陽館は特に有名である。
まぁ、筆者はそれを後で知ったわけだが。
加賀井温泉とは、ここら一体の温泉の昔の名前なのだそうだ。
この一陽館だけは、公称が松代温泉に変わった後も加賀井温泉と呼んでいる施設である。
長野IC方面から松代温泉のエリア内に入り、交差点の正面奥の方にあるのが加賀井温泉一陽館だ。
公共交通機関は、長野電鉄屋代線の廃止後は、バスでのみ松代駅に向かうことが出来る。
旧松代駅からは徒歩10分くらいの道のりだ。
駐車場に着いた時点で、この温泉の凄さを感じることとなる。
道の側溝が、赤茶色だ。
温泉成分の所為であることは明らか。
そして、古びた木造の建物が並ぶ。
左手の建物で400円を支払うと、おじさんに「初めてかどうか」を聞かれ、「初めて」と答えると、利用方法とありがたい温泉の説明を受けることとなる。
その時間は約5分。
最初に言われるのは、療養泉であり体を洗ったりすることは出来ないこと。
そして、その効能や、源泉の種類も伺うことが出来た。
印象的なのは、家庭の浴槽に炭酸入浴剤を80~100個くらい入れた効能があるという言葉だった。
一通り説明が終わり、最初に入るのは木造の男女別内湯である。
入ると、細長い浴槽があるのみだが、これが相当インパクトがある。
浴槽の回りは、温泉の成分で出来た堆積物で覆われ、こてこてのツルツル。
浴槽は木造らしいのだが、それが全く分からないくらい成分で覆われている。
浴槽へは、2つある源泉のうち、温かい方の3号泉(?)が常に大量に注がれている。
丁度良い湯温で、ずっと入っていられるし、そうしたくなる。
常連さん曰く、いつまで経ってものぼせないそうだ。
湯口に顔を付け目を開くと、その疲れも取れる。
そして、屋外の混浴野天風呂にも移動した。
混浴と聞こえは良いものの、かなり個性的である。
なんと、内湯から野天風呂までは、目隠しも屋根付きの通路も何もない。
内湯の脱衣スペースにサンダルが置いてあるので、タオル1枚で前を隠しながら10m程普通に歩くこととなる。
女性はバスタオルを巻いて歩くのだそうだ。
その先にある野天風呂もまた、泉質が極めて個性的で、そのタオルは一瞬で赤褐色に染まる。
野天風呂は2層あり、左側は内湯とは別のぬるい源泉(炭酸あり)が直に注がれている。
右側は、内湯の温かい源泉と野天のぬるい源泉の混合泉で、熱くも冷たくもなく絶妙な泉温をキープしている。
常連さんはこの湯に最低でも1時間、内湯にも1時間は入って帰るそうだが、筆者も時間があればそうしていただろう。
管理人のおじさんも含め、極めて個性の強い温泉ではあるが、お客さんは絶えない。
お世辞にも綺麗とは言えず、家族で来ることははばかられる施設だが、健康志向の高い人や温泉通にはたまらないからだろう。
筆者は1時間ほどの滞在だったが、それだけでも体が軽くなり、その日一日は体調が良かったように思う。
顔の肌は1週間経った今でもツルツルスベスベだ。
混浴野天、昭和の色濃い内湯の変わった雰囲気など、加点とも減点とも言える評価ポイントはいろいろあるが、効能が超高いだけでなく湯量も豊富(つまり新鮮)な源泉が2つもあるという奇跡に、最上級の三ツ星温泉+を惜しみなく付けたい。
★★★+ 含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 温泉) 自家源泉湧出量700L/分
長野県長野市松代町東条55番地