三ツ星温泉

温泉を星なし~三ツ星まで勝手に評価していきます!
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天然温泉鈴鹿の湯 ロックの湯

2019年02月06日 | 三重県の温泉

サーキットで有名な鈴鹿市の中心部は、近鉄名古屋線から枝分かれする鈴鹿線の平田町駅付近だ。
本線系ではないため、電車の便は良くはない。バスの方が便利であろうか。

筆者も、鈴鹿市を訪れて初めて知ったのだが、市の中心部は幅の広い道路が整備され完全な車社会である。
大きな町で驚いたが、車が無いと不便極まりないであろう。

市の中心を走る県道沿いに、温泉施設がいくつかある。
いずれも湯量豊富で、このロックの湯もその一つだ。

温泉施設同士の競争が激しいようで、ロックの湯は最新の花しょうぶの登場で苦戦しているようであった。

筆者がこれまでに訪れた施設の中でも、トップ3に入るほど手入れがされていなかった。
入口の自動ドアは手動になっており、下駄箱のコインロッカーも故障しているものが目立つ。
中に入ると薄暗く、2階は閉鎖しているようで、空調の暖気が逃げないように、階段がビニールシートで簡単に間仕切りされていた。

料金は土日600円(平日は500円)で手ごろな額だが、浴室内も、檜風呂の檜は剥がれ接着剤がむき出しになっており、カランやシャワーも故障している箇所が目立った。
前室ではトイレの臭気もきになった。これはだいぶ痛い。
内外壁も剥がれたり、錆びたりと、修繕が全くされていなかった。

しかし、飲泉も出来る(実際に飲泉処もある)という湯の泉質は非常によく、毎分800L以上の源泉かけ流しである。
シャワーのお湯も温泉で、湯船の湯は贅沢な程、捨てていた。
なお、源泉は51℃もあるので、井戸水をMIXして注いでいるそうだ。

湯の花が多く、塩化物系の泉質は、体が温まるのも早かった。

泉質と湯量が良いだけに、ホスピタリティの欠如は非常に残念である。
ゆくゆくは木曾崎温泉のようになってしまうのではないだろうか…


ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉 自家源泉湧出量 870L/分
三重県鈴鹿市三日市町1531
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関宿温泉 足湯交流施設 小萬の湯 ★

2019年02月03日 | 三重県の温泉

三重県の亀山市と言えば、世界の亀山モデルと呼ばれたSHARPの工場を思い浮かべるかもしれないが、古くから交通の要所で、江戸時代には東海道の宿場町として栄えたところである。
その宿場町が今でも綺麗に残っており、歩いてみると、往時の賑わいを呼び起こさせる。
JR関西本線の関駅が最寄で、駅から歩いて10分もかからない距離だ。

鉄道ファンに加太越えと呼ばれるこの区間の関西本線は、1時間に1本しかないため、車で訪れた方が時間を気にせずにいられるだろう。

その関宿の通りから1本入ったところにあるのが、この小萬の湯である。
公共駐車場に併設されている。

屋根だけでなく、駐車場側にはガラスの扉もあり、風雨をしのぐことが出来る。
だいぶ広いため、一度で20人以上座れるだろう。

泉質は、ナトリウム・カルシウム‐塩化物強塩鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)で、加水加温である。
特に塩分、鉄分が多く、源泉は温泉基準の20倍以上の濃い温泉であり、入浴後、皮膚に塩分が付着し汗の蒸発を防ぐため、保温効果がよい。
鉄分もあるため、酸化した赤茶色のお湯であった。

足湯だけでなく、温浴施設があれば…と考えたくなる、レベルの高い足湯だ。


★ ナトリウム・カルシウム‐塩化物強塩鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉) 湧出量15L/分

三重県亀山市関町新所1974番地1(関宿観光駐車場東隣)
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