札幌から特急で2時間半で帯広駅に到着する。
十勝平野観光の出発点であり、この辺りで一番大きな町である。
驚くべきは、帯広駅前は温泉の湧出地であるということだ。
駅前のビジネスホテルの多くは、大浴場があり温泉に入ることが出来る。
しかも、北海道遺産のモール温泉なのである。
このふく井ホテルは、その中でも唯一「自家源泉」のあるホテルである。
地下1階には、薄茶色の源泉がドバドバと注がれる風呂がある。
泉質はアルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)で、湯口に近づくと微かに硫黄臭も感じられた。
だいぶヌメリのある湯で、源泉かけ流しであふれ出ているため、タイルの上を歩く際は注意が必要な程だった。
泉質は素晴らしく、風呂上がりの保湿保温はかなりのものであった。
駅前で源泉かけ流し、しかもモール温泉というだけでもポイントが高いが、それがビジネスホテルというのが何とも珍しい。
日本全国を旅している筆者だが、ビジネスホテルの温泉としては間違いなくこれまででトップである。
これだけ特徴があれば、文句なしの三ツ星である。
日帰り利用は出来ないので、もし帯広駅前に宿泊するような旅程の時は、温泉好きならば迷わずふく井ホテルにすることをお奨めする。
★★★ アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉) 自家源泉湧出量:200L/分
北海道帯広市西1条南11丁目17番1