「温泉津」と書いて「ゆのつ」と読む。
島根県松江市や出雲市からはだいぶ西にある。
出雲市から普通列車で1時間20分ほど、特急でも1時間程度の距離である。
特急は通過するものも多いので注意が必要だ。
車では山陰道の温泉津ICが近い。
温泉津温泉街は世界遺産登録されている石見銀山の構成要素の一つでもある。
つまり、世界遺産の温泉と言って良い。
薬師湯はその温泉街のシンボル的な存在で、大正8年築の建物を未だに利用している。
本物の大正浪漫建物である。
600円の入浴料は安く感じる。なお、石鹸の類はないので注意だ。
建物の見た目が特徴的なだけでなく、温泉津温泉は泉質が抜群に秀でている。
もちろん源泉かけ流しで、薬師湯の湯船の縁は堆積した温泉成分も厚く、独特な雰囲気を出している。
そして、入浴してすぐに直感的に“体に良い”と感じる湯である。
あっという間に体が温まるので、長湯をしないように説明を受けるほどである。
筆者は10年ほど前に一度訪れているのだが、その時の感動が忘れられず二度目の訪問となった。
文句なしの最上級評価である。
★★★+ ナトリウム一塩化物温泉(低張性中性高温泉) 自家源泉湧出量:不明
島根県大田市温泉津町温泉津