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なんかこのー  Eso Que・・・ 

下手なスペイン語ですいません
Lo siento por los españoles poble

土砂降りなのに新調の背広の訳は

2013年11月30日 | 日記


おじちゃんの知人で中年を過ぎた落語家がいます。先日、目をつけていたクラブのホステスとやっとのことでデートにこぎつけたそうです。

そして普段着ることのない新しい背広を大枚をはたいて買い、その日を待っていました。

出かける日はあいにく朝から雨で、デートの時間近くになるとバケツをひっくり返したような大雨になりました。それでも念願のデートです、いそいそと出かけようとすると、おかみさんが、
「あんた、こんな大雨の日に買ったばかりの洋服着て、どこ行くのよ」、と後ろから言いました。

それでもどしゃ降りの雨の中、待ち合わせの銀座に着くと、こんな大雨だから来ていねーや、と思っていた彼女の姿がありました。そしてその知人は噺家だけに単細胞の典型です。それゆえ「やっぱり俺にトンと来ているな、この女は」と自惚(うぬぼ)れました。

お茶を飲み、少し激しさの収まった雨の中を、プレゼントを買うためデパートへ向かって歩き出した交差点で、立派な紳士がじろじろとこちらを見ています。相合傘(あいあいがさ)の道行(みちゆ)きを、こいつ、いい女を連れているので妬(や)いているんだな、と思っていると、その紳士が、つかつかと寄ってきてナント耳打ちするじゃないですか。なんだいこいつと思っていると、


「あんた、前のチャックが開いていますよ」