湯島の白梅でも見ようかと思い、重い腰を上げて出かけたまでは良かったが、寒さもピークを迎え寒いことこの上ない。
白梅といえばこの寒さのせいで、まだ小さな蕾でしかなく、一輪の花も咲いていない。ただ例年通り受験生は行列を作り、願いの絵馬は重みで崩れんばかりにぶら下げられていた。
天神様もこれだけの全国からの願いを聞き入れてくれるものとは到底思えないが、最後の神頼みなのか、とにかくすごい数の絵馬が見られた。
とんとん拍子に出世をしていた菅原道真に嫉妬した藤原時平の奸策か宇多天皇と醍醐天皇の抗争に巻き込まれたのかは定かではないが、とにかく道真は京から九州の大宰府へ左遷させられてしまった。
この悔しさを読んだ有名な歌が
東風(こち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
その後この梅は大宰府の道真の屋敷まで飛んでいったという、逸話まで生まれた。
それにしても寒くて梅の花も咲かない日本はどうなっているんでしょう。