三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

県民局見直し・・広域の視点は??

2005年09月28日 06時13分28秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日から、いよいよ代表質問が始まり、これからの一般質問と相まって、先に執行部からの提案があった「県組織の見直し案」についての議論が深まってくるものと思われます。
 今回の「見直し」の基本的な考え方は一つには従来の県民局重視から市町村重視へ!二つ目には市町村合併の進展への対応!三つ目にはより簡素で効率的な組織運営への転換!などが考えられ、平成10年での北川行革での組織見直しの「考え方」の大転換を意味しています。
 それはそれで野呂県政の「考え方」の表れであるとはおもいますが、問題は一体、誰のための「組織見直し」なのか?どの立場に立った「組織見直し」か?と言うことである。
 例えば、従来の「北勢県民局」を桑員、四日市、鈴鹿の3庁舎単位での県民センターと事業事務所に分けるとしている。このように分けられた場合、いままでの「北勢県民局」が持っていた「北勢地域」全体を捉える「視点」をどこが持つのか?これがよく判らない。
 「新しい時代の公」の考えを基本に「補完性の原理」をより明確に導入しようとしている野呂県政であるが、「補完性の原理」は「市町村でできない」ことを「県」が・・の考えかた、つまり、「市町村」を超えたところを「県」が担うことになるのではないか?それならば、複数の「市町村」を超えたところ・・「広域」の分野をどの「県組織」が担当するのか?これが全く、見えてこない!
 そのために「地域支援理事」をおくと言うことかもしれませんが、「地域振興部」を解体・再編して「政策部」にしてしまうことになれば、本当に実効性のある「地域政策」を推進できるのか?これもよく判りません。
 また、従来「県民局」が持っていた「地域予算」・・これはなくなるのでしょうか?「市町村重視」と言うのですから、もっとも「市町村」に・・いや「県民」に近い「地域予算」が無くなるとは、とても考えられません!そうなれば、どこが「地域予算」を持つのか?これも判らない!
 「生活創造圏」との関係もよく判らない。「創造圏ビジョン」の見直しや「創造圏ビジョン推進事業」の見直しの声は聞こえてきますが、「創造圏」そのものの見直しの話は余り、聞こえてきません。「生活創造圏」と「県組織見直し」の関係をもっと明確に説明すべきではないでしょうか?
 判らないことだらけの「県組織見直し」案ですが、これからの議会での議論で、少しづつ見えてくるにでは・・・と期待しております?
 明日から、一般質問が始まります。
 「当局の答弁を求めます!」「知事 野呂昭彦君!」・・「答弁は簡潔に!」