三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

議長選の所信表明・・・その真意を読み解くと???

2007年05月18日 06時05分50秒 | 社会、政治、三重県、議員
 15日から始まった「役員改選」のための「臨時会」もいよいよ大詰め。昨日は正副議長選に向けた立候補の受付とソレゾレの候補者からの所信表明演説があった。
 ご承知のように三重県議会は以前より正副議長選は「立候補制」・・・正副議長の立候補には5名以上の推薦人を得た上で、立候補し、議員全員の前で自分の「所信」を述べ、ソノ上で1票を投じてもらうと言うシステムを採用している。
 コノ制度は民主党とか自民党などの主要政党が政党代表を選出するときに採用しているシステムに倣ったモノで、推薦人の数が5名で適当であるか?などの議論はあるものの、ややもすると「県民の見えないところ」で決定をされてきたきらいのある自治体議会の正副議長選を「見えるところ」で決定していこうとする・・・公開度」「透明度」の観点から考えても大きな一歩であると思います。
 今回は議長に未来塾の岩名先生、副議長には我が新政みえの桜井議員が立候補し、所信を述べた。お二人とも誠に格調の高い演説で議員全員が感銘を覚えたところですが、とりわけ岩名先生の演説の中身はナカナカ興味深いものがあった。
 「新しい県民自治を目指し確かな実践をする県議会の実現に向けて」との表題の岩名先生の「所信表明」ならぬ「決意表明」は大きく4つの骨格から構成されているが、その表題にもあるように「議会基本条例」を踏まえ、三重県議会はいよいよ「実践」の時代に入ったとの確固たる認識に貫かれている。
 1番目の「議会基本条例」に掲げた「理念」の実現に向けた「議会の機能強化」のための「具体的取組」とはイッタイナニを指しているのか?・・・私流に勝手に解釈すると、議会には本来、三つの権能がある。すなわち「議決」「監視・評価」「立法」・・・これらを「強化」し、「具体的に取り組む」としている。ヒョットすると「予算修正」などを視野に入れているのかも?
 2番目の「政策形成能力」の向上と「県民参画」「議員間討議」の充実のための「具体的仕組み」の確立・・・もうこれは私流に言えば「定例会」の「会期」見直し以外にはない!!
 3番目の議会の「透明性」を高め、「情報公開」に取り組むは・・・これは疑いもなくご本人の演説にもあったように「政務調査費」と「議員の海外研修」問題。総論賛成、各論?の典型的課題である。この舵取りがナカナカ??
 4番目の「未来」へ向けて新しい「地方自治の姿」を模索する「取り組み」・・・この書き振りが一番、抽象的であるが、この「抽象的」なのが一番曲者かも?岩名先生の頭の中にはもう既に「具体的ナニか?」が描かれている可能性があるのでは・・・???

 まさに私流に勝手に、多少の期待と自分の希望を交えて「決意表明」を読み解いてみたが、演説全体を聴いた限りにおいては、そう大きな間違いと言うか?相違はない!と自分的に解釈をばいたしております。
 おいおいソノ全貌もボチボチと明らかとなってくるでしょうが、どこから見てもポスト「議会基本条例」の新たなる「三重県議会」のスタートにj相応しい大演説でありました!!!