先日、重たい荷物を持って、お買い物から帰って来た時…。
お家の3軒手前程の場所で、何だか視線を感じました。
ふと首を回して見てみると…?
…見てます…。
トラ吉が、私のことを
ジ~ッと見ています。
「 トラ吉…。」
トラ吉は、ご近所中のアイドル猫:ヨーちゃんと度々フ~フ~合戦を繰り広げている猫さんです。
ぽっちゃりとして愛らしいヨーちゃんと違って、ガッシリとして ふてぶてしいトラ吉…。
猫大好きの私ですから、ヨーちゃんのテリトリー(我が家の駐車場)を脅かそうとしなければ、トラ吉と仲良くしてもいいかなと思います。
けれども、私の想いを鼻で笑うかの様に、トラ吉はヨーちゃんを見る度に臨戦態勢…。
そんなトラ吉と、どうして仲良く出来ましょう?
( よし、ここはひとつ、ヨーちゃんと仲良くする様に説得してみよう。)
猫シエーター…違った…ネゴシエーターの気持ちになって、トラ吉に近付きました。
「 トラ吉♪」
おぉ…自分でも吃驚するほどの 優しい猫撫で声です。
トラ吉は、見ています。
「 ト~ラ吉♪」
するとトラ吉は…?
トラ吉って
誰のことさ?」
思いっきりそっぽを向かれてしまいました…。
交渉決裂…。
トラ吉は、私をキッ!と ひと睨みした後、足早に去ってゆきました。
「 可愛くない…。」
重たい荷物を持っていなければ、追い駆けたいところです…。
トラ吉は、数m先で立ち止まり、振り返って私をチラリと見て、再び歩きだしました。
高笑いが聴こえた様な、聴こえなかった様な…。
「 むぅ~!トラ吉と仲良くなんて してやるもんかぁぁぁ~ッ!」
決意も新たに、お家へと急ぐ私でした…。
これからも私は、ヨーちゃんのテリトリーを、トラ吉や他の猫さんから守りたいと思います。