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風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

続々 命を懸けて

2018-11-06 23:47:58 | こころ
小学校教諭を退職して半年ほどたった頃
その知人に代替教諭として

助けて欲しいと
過疎地の小学校から声がかかった

小学3年生で10人ほどのクラス
担任の先生が長期休暇

荒れたクラスで
聞けば孫のクラスの状況似てる

ある時
暴れるリーダー的男の子を

羽交い締めして
先生は60過ぎてんのよ

誰々先生の代わりに
雪が積もった山を朝早くから

命がけで越えて来てるんやで
一生懸命なんやで

⚪⚪君は8才やろ
8才の⚪⚪君は8才の命を懸けて

一生懸命頑張れば出来るんやで
ガンバろや

先生と一緒にガンバろや
羽交い締めから⚪⚪君を抱きしめた


少しずつ時間を懸けて
筆算を作る

そうやで
そうや

出来るやない
誉めて抱きしめて

1つ出来て
2つ出来て

少しずつ落ち着いて
机に座る時間が増えて

そのうち
クラスの雰囲気も落ちついていった

3月までの半年近くを過ごして
4月の移動で新しい担任に

⚪⚪君を託した
口で言うほど簡単ではなかっただろうに

あっけらかんと話す
そしてまた11月からは

別の学校の代替の声がかかった
また冬がそこに来ている

山越えなのか
60をすぎての山越えはきつい

教育も通勤も命がけで
退職後も教育に力を注いでくれる

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